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ふわふわ会計(番外編)『決算の山場を迎えています』
社会福祉法人の決算
今日は、5月中旬ですね。
令和5年度時点で社会福祉法人の数は21,082法人あるとされています。
(独立行政法人日本医療機構「社会福祉法人の現況報告書等の集約結果(2023年度版)」より)
21,082法人の社会福祉法人さんでは、5月は、決算作業の山場、大詰めの時期です。もちろん、4月に全部できているという法人さんもいらっしゃいます。
社会福祉法人の決算の時期が、全ての法人で3月末に決算日を迎えるのは、
社会福祉法で会計期間が定められているためです。
株式会社では、定款の中で会計期間を決めることができるのに対して、社会福祉法人では、会計期間は社会福祉法にしたがうことになります。
第四十五条の二十三 社会福祉法人は、厚生労働省令で定める基準に従い、会計処理を行わなければならない。
2 社会福祉法人の会計年度は、四月一日に始まり、翌年三月三十一日に終わるものとする。
経理担当者さんのお仕事
経理の担当者さんが決算書を完成させた上で、5月から6月にかけて、
監事監査を経て、理事会、評議員会へと手続きが進んでいきます。
うちの事務所のお客様は、社会福祉法人さんと社会福祉事業を営む事業者さんが中心です。
5月は、日々、経理担当者さんから決算の資料をデータで送ってもらって、
資料と会計ソフトの入力状況を見て資料との整合性をチェックした上で、
決算書としての出来上がりを確認していきます。
送ってもらう資料は、100枚を超えることも多いです。
うちの事務所に100枚の資料を送って下さるということは、
100枚の資料を作ったり、まとめたりして下さっているということですね。
100枚以上の資料を見ながら、
会計ソフトの中では、特に決算整理を中心に伝票を確認していきます。
事務所で会計ソフトの中を見ながら感じることは、
『なんとまあ、丁寧に仕事をして下さっているなあ。』
『伝票を一枚一枚、丁寧に入力してくれている。』
『最後までキレイにできている!』
という思いです。
一つ一つの伝票から経理の担当者さん達の仕事への姿勢が伝わってきます。
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1年間、コツコツと丁寧に入力してきた後に、
決算の作業の中で、キレイにまとめておられます。
決算書は、内容(金額)が一番大切なところになってきます。
全ての職員さんの一年間の頑張りが数字に表されるものですものね。
監事監査や理事会、評議員会の場において、確認や議論をされることは
主に決算書の中身になってきます。
決算書の中身のお話とともに、経理の担当者さんが
とても丁寧な作業をされて、決算書を作成されていることも
少しでも伝わって欲しいと願っています。
内容はもちろんのことですが、
丁寧に作成された美しい決算書は、ステキだなと思いながら
経理の担当者さんのお仕事を観ています。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。