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気負わずに、ただ生きる
ちょこちょこ寝る前に読み続けて、今日読み終えたのが山崎ナオコーラさんの『かわいい夫』
ナオコーラさんが旦那さんや家族のこと、妊娠中の話などを赤裸々に書かれたエッセイだ。
題名からして、ナオコーラさんは旦那さんのことを溺愛している惚気話なのかな?と思っていたが、別にそうでもないらしい。町の書店員として働く旦那さんのことを対等に思っていて、それでいてとても大切にしているんだなぁという気持ちが伝わってくる。
読み進めていくと、ナオコーラさんは結構気が強いタイプなのかな?ちょっと苦手かもしれない、、、と思うこともあったのだが、性別関係なくフラットな考え方で自分の信念を持つナオコーラさんがかっこいいなと思った。
結婚や出産は双六のマス目ではない。進んだ、だの、戻った、だのととらえたくない。どのような状況でも幸せになれるし、どのような生活を送っても成長できる。
ナオコーラさん自身は結婚して出産することを選んだが、別に結婚をしていなかったとしても幸せだったと思うと話していた。最近、私自身も友達と会うと必ず結婚とか同棲とかそういう話が中心になって、それが全てではないのに、もっと他にも話したり聞きたいことがあるのになぁと思うことが多かったので共感できた。
年の重ね方は人それぞれだし、結婚や出産を誰かに勧めたり押し付けたりする時代は終わりに近づいていると思う。
人生を作っていくという風には気負わずに、ただ生きていきたいな、と思う。
気負わずに、ただ生きる。
簡単そうでとても難しいことだと思うけれど、こんな風にシンプルに生きていけたらいいなぁ。
そんなことを考えさせられた一冊だった。