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好きなことを選ぶこと

私は休職している身なので、無駄遣いすることができない。元々ケチなこともあり、財布の紐は固いタイプである。でも、以前通販サイトで一目惚れして以来、どうしても欲しいワンピースがあり数ヶ月悩んだ末ついに購入した。だいすきなブランドのお洋服で古着だけどほぼ新品と同じだった。クーポンを使って3,000円で買えた。我ながら良い買い物をしたし、届いた服を着た時のときめきは久々で、なんだか嬉しかった。

収入が無いと、以前に比べてより一層どこにお金を使うか真剣に考えるようになる。その結果、本当に欲しいものだけ買うようになり、モノを手にしたときの幸福度が今までよりも高く感じられるようになった。それに、今の世の中買うことが全てじゃない。図書館を活用して本を読んだり、YouTubeで動画を見ながらストレッチをしてみたり、ネットで無料のぬりえをダウンロードしてやってみたり、自分の工夫次第で楽しむことができる。お金がないなりにも、しあわせになることができる。今までは、欲しいものは買わなきゃ満足できないという思考だったけど、それは本当に欲しいものなのか時間をかけて吟味することで、実はそうでもなかったことに気づけるようになったと思う。

以前の記事で、下重さんの『持たない暮らし』という本を読んだときに、本当に好きなもので生きていけたらどれだけ幸せだろうと書いた。お金をあまり自由に使えない今、やっと自分にとって何が大切で手元に置いておきたいものなのか少しずつわかってきた気がする。

人生は選択の連続で、時には誰かに選んでもらえたら楽なのに!と思ってしまうこともある。それでも数ある沢山の中で自分の好きなものや好きなことと巡り合い、自ら選択するその瞬間が何よりも幸せなことだと思う。

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