セミオーダーのショートブーツ

2年前に傷めた膝の半月板、宥め宥め、整骨院のお世話にもなってきたけど4月以降常時痛い。ひどいときは歩行にも支障がある。
ふと、思い立った。
履き物………？と。

あしなか(足の長さの半分くらいまでの長さの、布で編んだ草履)を履いていると痛みが和らいでラク。
靴を履いてピータイルの平らな床を歩いていると痛くなる。
歩く時の足の使い方も関わっていそうだ。

最寄駅のそばの百貨店に、シューフィッターのいる靴専門店がある。足型を取り、体重の乗せ方の配分を測ってくれるとか。オリジナルのオーダー中敷が作れて、靴の中で足が動いたりしないようにホールドしてくれるらしい。昨日、行ってみた。幸い、30分待てばスタッフがひとり空くように調整できるから、みてくれるという。
オーダー中敷は、本格的に足型を作ってから作ると5万円近くかかる。
簡易の作り方だと1万9800円。
あちこちに、『膝の痛みをインソールで軽減』のPOPがある。
30分の間に、一度帰って、履いているローファーの他に、革のショートブーツを持って行った。足に合っているかどうかみてもらうために。

左右の足の各部分への重心のかかり方を測定し、足型をとり、歩き方や足への負担のかかり方を説明してくれた。今は、膝が痛い側の足を庇って痛くない方が頑張っているという。
持参したショートブーツが、足首をホールドするので足には良いらしい。履いて行ったローファーは、足を支えるのが2点しかないので足に負担がかかりやすいそうだ。ローファーが足に合う人は実は少ないのだそうだ。ただし、持参したショートブーツは歩き癖で踵が斜めにすり減っていて、その傾斜が更に歩き癖を助長する。最近ちょっと負担を感じるのはそういうわけらしかった。踵は、修理が可能で、2週間ほどで補修してくれるという。

ひと通り説明してくれたところで、靴店なので、試し履き用の靴が出てくる。3種類のショートブーツ。嘘のように足がラクで、歩いてみて膝への負担も明らかに少ない。2つ目に試し履きしたブーツのホールド感が、しっかりと足を支えてくれて頼り甲斐を感じた。

これ、買います。
その靴は、廃番が決まっているそうで、今あるものだけとのこと。売れてしまう前に買いたかった。

インソールはどうしますか？

う〜ん、それだよなあ…。19800円か。
元々この靴に装備されているインソールでも良さそうだけど…。

え、なに？5万円近くの本格的なインソールと、19800円のどちらにするとな？
安い方で！！と即答。
もしかして、私に対しても5万近くのインソールも選択対象だったの？そんな靴より高いインソールが？
ご冗談を………。
足には良いのかもしれないけど、私、足だけじゃないからなあ。

婚姻費用の結論も出てないし、財産分与の話はまだまだだし。
そもそも、会話が成立しない相手だから弁護士に35万払って契約したのだもの。
そうしたら、姑発で荒唐無稽なチープな妄想物語を実の親に電話で吹き込まれて、私は、
①姑が認知症
②実母が認知症
③両方が認知症
④夫が妄想型の統合失調症
⑤姑の虚言
以上5つの仮説を立てて検証して、統合失調症は35歳までに発症するからその可能性はない、と、精神科医に教えてもらって、「金目のモノ」というものすごい用語が発想に絡む人といえば…と、⑤の可能性が1番濃いと推測している。

まあ、それはそれとして、ここの靴は補修しながら何年も履き続けられるという。インソールは1年とか1年半とからしい。今回買う靴は、できれば一生ものの愛用品にしたい。

モノで溢れる家はもういやだ。手当たり次第には買わない。
だけど、必要なものは本当にいいものを持ちたい。
手持ちのショートブーツの踵を補修したら、新しいのと合わせて良い靴が2足になる。補修と新規購入とインソール作成で総額5万7千円。大事に使って、直しながら履いて、一生使うことにする。ここは妥協してインソールを作らなかったり、踵のすり減った履きにくい靴を死蔵したりと変な妥協をしないほうが多分いい。

決めた。ドキドキしながら。多分、後悔はしないだろうから。どれかを諦めたら、あの時諦めなければよかったとずーっと考えそうだから。