飲食店開業日記 物件破断の危機
今年8月に神奈川県横須賀市久里浜で「家庭料理とワインのお店 レストア」をオープン予定の神沼です。
今回は突如襲ってきた物件破断の危機についてお話させていただきます。
それは先週のこと。
物件の話も順調で、あとは壁や床、水道、ドアを壊してよいか、退去時は現況に戻さないといけないか、など細かい確認作業を行いながら、着々と準備が進んでいました。
その日は内見をしながら、水道業者、電気、内装業者の三社に協力してもらい、本格的にお店の設計を話す日だったのですが、皆さんにテナントに集まってもらったのち、不動産から一言。
「オーナーさんが家賃を値上げしたいと言っております。」
紙を渡され内容を見ると、家賃を5万円上げたいと書かれておりました。
最初にこの物件を決めたときに、僕らが絶対条件として提示していたのが家賃の金額。ここを飲んでくれれば、基本的には持ちつ持たれつでやっていければと思っていました。
そしてその家賃で大丈夫との話になったので、ここまで色々進めていたものが、ここにきて急に家賃の値上げ。
詳しく聞くと、オーナーさんではなく第三者が介入し、家賃を上げたほうが良いと言っていて、そうなっているとのこと。
協力してもらう予定だった三社の人たちも、
「これは一旦考え直した方が良いね。」
ということになり、今回の内装の話は進まずに解散となりました。
ここで僕が気づいたこと、反省したことは3点。
・口約束のため、意見を変えられてもしょうがない。
・オーナーさんと直接会えていない。
・不動産を2社またいでのやりとりのため、情報が適切ではない。
これは一度直接オーナーさんと話さないとラチがあかんと思い、直接会わせてほしいと不動産に交渉しました。
そして昨日、オーナーさんと直接会うことができ、僕、僕が直接やり取りしている不動産、オーナーさん、オーナーさんと直接やり取りしている不動産の4人が一同に会すこととなりました。
僕は最後は人と人だと思っているので、自分がこの物件を所得して何をしたいのか、どういう想いを持っているのか、将来の展望など、熱くオーナーさんにお話ししました。
返事は来週の20日(土)までにしてくれるとのこと。
返事までドキドキです。
ただ、もしうまくいっても今後もどうなるかはわからない。
僕が契約する前に、僕よりお金を出す方が現れたら物件を取られてしまうかもしれないし、無事契約ができるまでは心落ち着かずだ。
だめだったら、この人に貸したいと思わせられなかった自分の力不足。
ただそれだけのこと。
今回の物件がダメだったら、他に良い物件が出るまでは、飲食の開業は見送ろうと思っています。急がば回れじゃないけど、焦ってもしょうがない。本当に自分らが気に入った場所でやりたい。
今読んでいる稲盛さんの本にこんなことが書いてあった。
「思うようにならない人生も、実はその人が思った通りになっている。」
思うとおりにならないのが人生だと思っているから、その通りの結果になってるだけなのだと。
諦めず思い続ける。そして行動し続ける。まだやれることはある。
それしか道は開けない。
光は必ず見える。
ではまた!