
血を巡らせる力しかなかった
個展開催中、今が折り返し地点。
プライベートも仕事も目まぐるしい中、今回の個展を迎えた。展示の一週間前になっても何も準備を出来ていなかったけど、なんとか開催することができた。鬱がひどくて日常の記憶さえ薄い中準備して、展示も順調に毎日が過ぎていて、本当に良かったなと思ってる。
個展する時っていつも死ぬほどいろんなことを考えるし、考えながら形に起こすもんなんだけど、今回の展示に関してはビックリするくらい何も考えてない。感覚だけを頼りに、思考を全く無視して、形に仕上げたものである。だから、わたしの作品のことは私が一番わかってないなと思う。
展示に来てくれた人たちが、言葉を紡いで感想をくれる。その言葉を受ける中で気付くことは沢山。でもどこか他人事になってるんだ。今はさ、自分や自分の作品について思案する体力さえ残ってないんだなあと思う。正直言って自分の作品のことがどうでもいいなって思えるし、もう心の中にあったものを形に起こしてしまったんだから形になった作品は、まるで他人で、別人の顔をしてる。今やもう、自分が展示したと思えない。
子どもを持つってこんな感覚なんだろうか。生まれた瞬間別の固体になって他人になるような、でも何よりも大切だとも感じるし、変な感覚。
それでもただ作り続けて生きていくけれど、そこで形になったものが人らの記憶の中にあること、とっても嬉しいな。
明日も生きていける気がする
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