【作者で読む時代】少年ジャンプ+で強烈な個性を放つ読み切り漫画を描く次世代漫画家5人
こんにちは!
漫画編集者志望の東大生カキョウと申します。
さて、皆さんは読む漫画を決めるとき
「作者」
で選んだことはありますか?
いわゆる「作者買い」ですが、結構やってる人いると思います。
例えば
『鋼の錬金術師』の荒川弘先生だから『黄泉のツガイ』も絶対面白い!
『暗殺教室』の松井優征先生だから『逃げ上手の若君』も絶対面白い!
『Dr.STONE』の稲垣理一郎先生だから『トリリオンゲーム』も絶対面白い!
とかですね。
で、そういった「作者買い」をするのは
この作者が描く作品は「絶対面白いという信頼」が根底にあるからです。
そこで
じゃあそれ読切漫画でもやりません?
作者買い?いや無料で読めるから作者読み!!
っていうのが今回のnoteの趣旨です。
さて、改めて今回のnoteでは
少年ジャンプ+にある読切を
累計500本以上読んだ私が
この作者が描く読切は絶対面白い!!
と信頼する5人を紹介していきます。
しかも今回選んだ5人は
目次を見れば一目瞭然ですが
全員「異才」です。
どの方も近いうちに大ヒット作家になること間違いなしなので(ヒット済みの方もいますが)、ぜひ今のうちに古参になっておくことをおすすめします。
①一ノへ:言語化不可能強いていうなら「鬼才」
【少年ジャンプ+で読める過去作】
呪いの人形VS鮫星人:2021年7月4日、約50万views
オクリコ:2021年7月8日、約70万views
ヨイトピア:2022年6月3日、約65万views
死守れ日常系ヲ:2022年8月7日、約75万views
【作風紹介】
一ノへ先生の作品の紹介文を読んでみてください
つまりそういうことです。
どの作品も奇想天外で言語化不可能の怪作ばかりです。
もうとんでもなく面白い!
特徴は基本的にハッピーエンドではないことです。
ここでわざわざハッピーエンドではないと描いたのは、捉え方によっては必ずしもバッドエンドとは言い切れないからです。
このメリーバッドエンドな感じが
「ヤバいものを読んでしまった…」
という何とも言えない読後感を引き起こしています。
連載すれば、「チェンソーマン」の藤本タツキ先生や「タコピーの原罪」のタイザン5先生のようにSNSを騒がせる作品になること間違いなしです。
今のうちに作者のTwitterをフォローしておくことをおすすめします!
【これだけは読んでおけ】
呪いの人形VS鮫星人は初投稿作特有の荒削りの才能、オクリコは気分が悪くなるほどの衝撃的展開、死守れ日常系ヲは4コマも織り込んだ実験作でそれぞれ素晴らしいのですが、
一ノへ先生の魅力が分かりやすく伝わるのは『ヨイトピア』かと思います。
ぜひ読んで面白さに震えちゃって下さい!!
②大鳥雄介:圧倒的娯楽作ー赤の衝撃ー
【少年ジャンプ+で読める過去作】
トムの就活:2021年01月23日、約15万views
フリーダム:2021年08月27日、約87万views
山形の初恋:2022年01月15日、約94万views
キング:2022年10月22日、約113万views
【作風紹介】
大鳥雄介先生の作品の魅力は、とにかく読みやすいことです。
どの作品も80ページ越え(『キング』に至っては147ページ)なのに、一瞬で読めちゃいます。
また、内容も「最強」を描く話で、きっと人類で嫌いな奴はいないです。
圧倒的な面白さと読みやすさが生み出す圧倒的な娯楽作品ご賞味あれ!
※これは余談ですが、大鳥先生は作品のサムネの背景を意図的に赤くされています。(『怪獣8号』1巻の表紙もそうですし、「赤」はインパクトありますね!)これによりサムネを見ただけで、大鳥先生の作品と分かります。
自己プロデュース能力が非常に高いですね。
【これだけは読んでおけ】
初投稿作の『トムの就活』もクオリティが高い作品ですが、そっから次の読切『フリーダム』まででの成長がやばいです。とにかくコマ割りとセリフ量がスマホに最適化されて、めちゃくちゃ読みやすくなりました。
その完成系がこちら『キング』です。なんと113万views越えの化け物読切です。
『山形の初恋』もバトルものではないですが、心がアツくなれる作品で大鳥先生好きなら必見です!!
③有波:独特の空気、テンポ、そして読めないオチ
【少年ジャンプ+で読める過去作】
デス鮭ハンター:2022年05月19日、約106万views
コンポスター葬式:2022年10月27日、約61万views
【作風紹介】
有波先生の魅力はズバリ 読めないオチ です。
ストーリーの起承転までは作り込まれた設定で話が進むんですが、オチだけは全く読めません。その良い意味で知性が0になった感がたまらんのです。
なので読者のコメントでも「なんだこれ」っていう意見が多いです。でも、この「なんだこれ」は批判じゃなくて、自分の中の新たな面白さの扉が開かれたことに戸惑ってるんだと思います。
面白いのは間違いないんだけど、比較対象が無いから評価できないのが有波先生の異質な読切です。心地良い置いてかれ感があるんですよね。
全くの新たな世界と対峙する体験ぜひお試し下さい!
【これだけは読んでおけ】
庵野秀明監督が好きな人には刺さる作品。最後らへんの謎の飯テロは必見!
コンポスター葬式は個人的にもっと好きです。設定の作り込みからして絶対に有波先生は賢いのに、オチだけアホの子になるの本当好き。
➃南野夏雄:暖かな絵柄で描かれるビターな世界
【少年ジャンプ+で読める過去作】
Jack&Liar:2020年09月06日、約16万views
減量機械:2021年05月29日、約48万views
バイオレンス・クリスマス:2023年02月15日、約62万views
【作風紹介】
南野夏雄先生の作品の魅力は絵柄と内容のギャップです。
絵柄はほんわかしているのに、内容は超バイオレンス。
平気で血飛沫が飛び交います。
でも決して下品ではなくて、巧みな台詞回しのおかげで洋画のような洒落た作品になっています。「これ読んでる俺カッケー」ってなる漫画です。
今日紹介した作家さんの中でも、一番短編集にしたら人気が出そうですね。
【これだけは読んでおけ】
『バイオレンス・クリスマス』と非常に迷いましたが、私の印象に強烈に残ったのはこちらの作品でしたので選びました。でも、比較的短いからどっちも読んでほしい!!
⑤城戸みつる:頭がおかしくなっちゃうって!
【少年ジャンプ+で読める過去作】
あまりにも読み切り数が多い(現時点で11作品)ので個人的BEST5を紹介します。
BEST5 ファラオ不動産:約28万views
BEST4 切腹の世界:約34万views
BEST3 記念すべき男:約17万views
BEST2 初孫:約37万views
BEST1 時効:約30万views
【作風紹介】
作者紹介がもはや文句ぽいですが一応褒め言葉です。
はい、現在アニメが絶賛放送中の『カワイスギクライシス』でお馴染み城戸みつる先生です。本当は連載をまだ始めてない人だけを紹介する予定だったんですが、流石にあんな変態的な読切の数々を出されちゃ紹介しない訳にはいかないですね。
城戸みつる先生の読切の特徴は「短いページ数に詰め込まれるギャグの濃さと多さ」ですね。基本10ページ以下なのに、50ページのギャグ漫画を読んだ時と同じ疲労感…いや満足感を覚えます。
分かりやすく言えば最近の『HUNTER×HUNTER』と一緒です。
さらに頭がおかしいのが、この読切が出るペースが隔週連載なんです!!(本編と一緒のペース)
頭がおかしくなる読切を読む覚悟がある人はどうぞお読み下さい。
【これだけは読んでおけ】
現時点公開済みの11個の読切全部面白いのですが、中でも『時効』と『初孫』は7ページなのに感動すら覚える出来なので、この2作だけは読んでください。まあこの2作読んだらどうせ全部読みたくなります。
以上「【作者で読む時代】少年ジャンプ+で強烈な個性を放つ読み切り漫画を描く次世代漫画家5人」でした!
読切も作者に注目して読む時代が来て、読切だけで生活ができる漫画家さんが登場してくれることを切に望みます。
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