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大河ドラマ「光る君へ」ミニミニコラム

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毎週楽しみに見ているNHK大河ドラマ「光る君へ」から広がるコラムです。 しずかなインターネットで毎週書いているものをマガジンにまとめていきます。
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記事一覧

まひろとすごす道長の最後|大河ドラマ「光る君へ」コラム57

大河ドラマ「光る君へ」の最終回を見ました。 ついに終わりましたね。 どんなふうに最後を迎えるんだろうと、ずっと考えていましたが、とても良い最終回でした。 道長の最後の時間をまひろに託した倫子さまもすごいなと思います。 道長もきっとまひろと最後の時間をすごせて良かったはず。 こういうふうにずっと心の中で結ばれていた人と最後まで一緒にいられたら、本当に素晴らしいなと思います。 最終回を見ながら、これまでの物語をずっと思い出していました。 人の一生にはさまざまなことが

複雑な想い|大河ドラマ「光る君へ」コラム56

NHK大河ドラマ「光る君へ」第47回を見ました。 最初のシーンからもう衝撃的です。 前回のラストから考えて、周明は死んでしまうのかなとは思っていたけど、本当に死んでしまった…。 しかも残されたまま。 松下洸平さんのインタビューも読んでいたので、それもわかっていたのですが、やっぱり複雑な想いが残りました。 幸せになって欲しかったので、本当に残念です。 なかなか都に帰れないまひろに、乙丸が駄々をこねて連れて帰ったことに、さすが乙丸!となりました。 長く仕えてきた乙丸

渡辺大知さん|大河ドラマ「光る君へ」コラム55

先週の土曜日、NHK「土スタ」に渡辺大知さんが出演しました。 私が渡辺大知さんを知ったのは、NHK大河ドラマ「光る君へ」の藤原行成役です。 とても魅力的でいろいろな想いを感じさせてくれる行成ですが、演じる渡辺さんもとても素敵な方ですね! どんな俳優さんだろう…と、土スタの出演を知った時からずっと楽しみにしていました。 お話もたくさん聞けたし、印象的なシーンも見れて良かった! そして渡辺さんがバンドで歌を歌っていることにもびっくりしました! これからもいろいろな渡辺

周明が衝撃すぎた!|大河ドラマ「光る君へ」コラム54

大河ドラマ「光る君へ」第44回の感想vol.2です。 衝撃的すぎて2回に分けました。 本当に久しぶりの再会となった周明。 ここでもう一度出てくるとは!とびっくりしました。 最初こそ逃げたものの、過去のことを謝ったあとは、とてもいい関係性を感じられてなんだかうれしくて、ほのぼのした気分に。 まひろの気持ちを引き出し、声をかける姿にいろいろな思いを感じた人が多いはずです。 なのに! まさかのラストシーン。 日曜日からたくさんの人たちの感想を見ていたのでわかってはい

隆家の魅力が増していた!|大河ドラマ「光る君へ」コラム53

大河ドラマ「光る君へ」第46回を見ました! いろいろ書きたいことはあるけど、まずは藤原隆家のこと。 太宰府にいる隆家は本当にいきいきとしていて、見ていてもうれしくなりました。 都にいた時は、少し斜に構えたところもありつつ、まっすぐさも感じられる若者という感じでしたが、太宰府の隆家は貫禄もあります。 髭も似合っていて、ほぼ武者でしたよね。 出陣の発声も本当の武士のようで、これから先の時代を感じさせるような声です。 隆家は太宰府に来て本当によかったと思いました。 人

自由と喪失|大河ドラマ「光る君へ」コラム52

ほぼ1週間遅れですが、大河ドラマ「光る君へ」第45回を見ました。 いろいろな想いがあふれる回でしたね! 私の心が大きく動いたのが、まひろと道長の別れのシーンと、まひろが須磨の海を走り出すシーン。 道長とまひろの別れはとても胸にきました。 今までずっと道長とまひろの恋を見てきたからです。 出会って、離れて、内裏で一緒に過ごして。 このまま最後まで一緒にいると、勝手に思っていました。 こんなに近くにいられたのに、まひろは離れちゃうんだ…と思い、道長の悲しそうな姿に涙

道長が儚く見えました|大河ドラマ「光る君へ」コラム51

大河ドラマ「光る君へ」第44回を見ました。 有名な望月の歌の回です。 道長の傲慢さがあらわれている歌だと言われていますが、全然そんなことはなかった。 もちろん史実がどうだったかは誰にもわかりませんが、ドラマの中の道長はなんだか儚げに感じました。 銀粉の舞う中、振り返ってまひろを見る姿は、今にも消えてしまいそう。 権力の頂点にいるはずの道長は、その迫力もなく、すべてを失ってしまったのではと思ってしまいました。 よくわからない気持ちで道長の姿を見たまま終わってしまいま

次の世代はどんなふうに生きていくのかな|大河ドラマ「光る君へ」コラム㊿

大河ドラマ「光る君へ」第43回を見ました! 終わりが近づくにつれ、さみしくなってきますね。 今回、一番心に響いたのは、彰子さまと敦康親王が向かい合ってお茶をする場面。 穏やかな笑顔で、本当に良かったと思いました。 いろいろあるものの、今回は比較的穏やかな回だったように思います。 まひろの父、為時も帰ってきて、久しぶりにお顔が見れてよかった。 光る君へが終わる頃にはまひろや道長はいなくなってしまうとは思うけど、そのあとがどんなふうになっていくのか、ずっと見ていたい気

お互いの存在が生きる支えになる|大河ドラマ「光る君へ」コラム㊾

大河ドラマ「光る君へ」第42回を見ました。 宇治川のほとりでの2人の会話に涙した人も多かったのでは? 私もその1人です。 ここのところの道長は感情かなくなったかのような、無表情なシーンが多くて、見ていても辛かった…。 まひろも源氏物語の役割が終わったようなことを言われてしまったり、物語を書くことも終わってしまったりで、出家を口にするシーンもありました。 でも2人でもう一度、向き合ってお互いを思い合っていることを理解し合ったのは本当に良かった。 そしてここから源氏物

見た後に複雑な思いが残る回でした|大河ドラマ「光る君へ」コラム㊽

少し前に見たまま感想を書かず、そのままになっていた大河ドラマ「光る君へ」。 第41回「揺らぎ」はなんとも言えない複雑な気持ちになる回でした。 感情がないような道長の表情。 恨みにとらわれたような清少納言。 突然御簾を超えてしまう敦康親王と藤原姸子。 そして勢いと押しが強い三条天皇。 すごく濃い世界ですよね。 見た後にいろいろな気持ちがやってきて落ち着かず、SNSでたくさんの人の感想を読みました。 「光る君へ」もそろそろ終わりが近づいています。 でもまだまだ楽

美しく憂いある一条天皇が素晴らしかった|大河ドラマ「光る君へ」コラム㊼

大河ドラマ「光る君へ」第40回を見ました。 ついに一条天皇が譲位、そして崩御。 とてもさみしいですね。 一条天皇を演じる塩野瑛久さんも長く出演していたので、いなくなってしまうのが本当に残念です。 とても美しく、聡明で憂いある一条天皇は、塩野瑛久さんが演じたからこそ、より心に迫ってきたかなと思います。 最初はきれいな人だなという印象だったのですが、あっという間に引き込まれました。 複雑な立場の一条天皇の気持ちの動きを繊細な表情で演じていて、本当に素敵な俳優さんだと感

惟規がいなくなるなんて|大河ドラマ「光る君へ」コラム㊻

少し遅れて「光る君へ」第39回を見ました。 主要な登場人物が2人、亡くなってしまいましたね。 その中でもひときわ心に突き刺さったのが惟規の死です。 分かってはいたけど…。 誰よりも明るく朗らかで、みんなの理解者で、見ていてどれだけ救われたことか。 特に辛いことが多かった前半では、惟規が出てるくるとホッとしたものです。 こんなにあっけなく亡くなってしまうなんて。 辛くてしばらく呆然としてしまいました。 素敵な惟規を演じた高杉真宙さんをこれからもたくさん応援したい

ここで書くのは暮らしのため|大河ドラマ「光る君へ」コラム㊺

大河ドラマ「光る君へ」第38回を見ました。 見どころがたくさんすぎて、見ながら心の中で何度もこれは!と叫んでいたような気がします。 清少納言との対峙はハラハラドキドキしながら。 伊周の呪詛のシーンはなんだかもう胸が痛くなります。 道長の表情が日に日になくなっていくのも辛い…。 その中で、私が思わず心を掴まれたのは、宮の宣旨とのシーンです。 今まではたくさんいる女房の中の一人でしたが、このシーンでぐっと私の心の中に入ってきました。 宮の宣旨はまひろが物語を書いてい

紙と文字の美しさにわくわくしました!|大河ドラマ「光る君へ」コラム㊹

大河ドラマ「光る君へ」第37回で、一番心が踊ったシーンは美しい紙に美しい字で書かれた源氏物語を一条天皇が開いた瞬間です。 あの本の美しさに感動しました! 本当に素敵だと思いませんか? 私はとても紙が好きなので、さまざまな紙が広げられていたシーンもウキウキしました! 相手を思って紙を選ぶのが本当に良いですね。 この本、私も作りたいなーと思いました。 私は自分の好きな紙だけを集めて作りそうですが…! 中宮さまの一条天皇を楽しませたい、喜ばせたいという気持ちは、純粋で