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嫉妬を手がかりに「やりたいこと」を見つける

これまでの自己啓発ではメンタルが弱いことを悪いかのように言って、「改善しましょう」という方向性でしたよね。 「もっと活発で社交的になろう。コミュニケーション能力を高めよう。 」そういうふうな声かけが良しとされてきました。 それを聞かされたメンタルが弱い内向的で繊細な人は、「今の自分じゃダメだ。変わらなくちゃいけない。 」と言って、自己啓発書をたくさん読んだり、動画をたくさん見たり、セミナーに行ってみたりする。それがこれまでの行動でしたよね。 そして今も自己啓発の9割はこういうもんです。 その人の性質を否定して、違う性質にしようとする。繊細な人にサイコパスになれという。 もっと活発で社交的で世界にうって出ろというふうに教える、導く、教育する。 それを実現できると思っている。 なので、繊細な人が繊細なままで、なかなか結果が出ない、となったら、「まだまだ訓練が足りない。お前は俺の言うことを聞いてない。もっと本を読め。動画を見ろ。毎日、俺のオンラインサロンに来い」みたいな感じでどんどん依存関係が深まっていって、自己啓発の教祖と、それに付き従う信者みたいな感じで、支配関係がどこでも起きてますよね。


人類はこれまで、教育次第・頑張り次第で人は変わると勘違いをしてきました。 この背景にあるのは、人間は「空白の石板だ」という考えです。人間は生まれたときは「まっさらなノート」のようなもので、教育や環境、そして訓練によって何にだってなれるという発想です。この考えは、人間のバイアスなんですね。勘違いなんですよ。

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