バズらせるのは簡単
「バズりたかったら人格攻撃すればいい」という話をします。
ネットやスマートフォンが普及して、 多くの人が発信するようになって、 コンテンツビジネス業界が成熟してきました。 バズるコンテンツの特徴がだいたい分かってきました。
残念ながら、人間というのは高尚な生き物ではなくて、ステータス争いをする性格が悪い生き物です。 コンテンツも下品なものが流行ります。コンテンツクリエイターたちは食うために(生活するために)バズる動画を作らないといけない。 ステータスゲームをしている人間たちにウケるものを作ることになる。バズり倒している人を皆さん思い浮かべてみてください。 それらの人たちは誰かと戦っています。 政治コンテンツで言えば、自民党をぶっ叩いたり、立憲民主党の議員をボコボコにしたり、右翼と左翼でバチバチにやっています。 激しくやればやるほど、視聴者は喜ぶ。その動画はバズる。お金になる。オンラインサロンに人が流れてくる。こういう構図が至るところにあります。
コンテンツビジネス業界の一番の役者と言えば西村博之(ひろゆき)ですね。 2chを立ち上げた人物。 自分をフリー素材のようにして拡散させるのが上手い。人を振り向かせる方法も知っているし、実行もできる人物。
人を振り向かせる方法は何かというと、「人格攻撃」です。誰かの属性を非難する、否定する。「バカ」とか「能無し」と言ったりする。「道徳的にいかがなものか」と言う。そういうふうな感じで人をこき下ろしていく。それに視聴者は反応する。こういうやり口が、現在の地球では最も効率よく人を集める手法なんですね。 普通の人からしたら「そんな下品なやり方は嫌ですよ」とか「それって犯罪じゃないの?」みたいなやり口が結局のところ一番コスパがいいというか、一番王道ということなんですね。
なんで人格攻撃がバズるのかというと、人間というものがステータスを気にする生き物だからです。自分のステータスが下がるようなことを言う人には怒りを抱くし、自分のステータスを上げてくれるような人にはありがたいと思う。 こういう仕組みなので、例えば「身長が低い男はモテない」と言うと、そこで敵味方がわかれますよね。身長が低い人はその発言に怒り狂ってコメント欄に罵詈雑言を書き込む。 そして背が高い男とか傍観者は茶々を入れたり、野次馬する。こういう構図です。いくらでもバズらせることができます。「女は年を取れば取るほど価値がなくなる」みたいな発言をする。そうすると年を重ねた女性が全員反応するわけです。 「ステータスを下げられた!」と本能が判断するんですね。自分に価値がないということになると、リソースを受け取れなくなる。それは困るので、そういう発言をした人を叩きにいくと。そうすると動画の視聴回数や記事の閲覧数が増える。そうすると広告収入だったり、知名度アップにつながる。知名度がアップするとオンラインサロンへの加入者が増えるということですね。
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?