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自己啓発はこれからオーダーメイドになります

人は、ずっと楽しくありたい、ずっと幸せでいたいみたいな、そういう願望を持ってしまう。

で、こういう願望を持っている人に商品を売るのが「自己啓発業界」なんですね。YouTubeとかTikTokでも多くの人がやっていますね。 「こうすれば幸せになれるよ、こうすればポジティブになれるよ」みたいな。 これらのアドバイスは人間の本能を無視した話なんで、実現しません。 自己啓発の9割は、「無理なことをできる」と言っています。人の目を気にせずに生涯を送る人なんていないんですよ。 不安なしで生きるというのも無理なんですよ。 人はみな不安になったり不安が解消したり、また不安になったりという繰り返しで生きます。これがリアルです。

自己啓発作家の仕事は、「お客に夢を売ること」なんですね。「一瞬で幸せ脳になれる!」みたいな。自己啓発本には、人間には「できないこと」が書いてあるんですね。なのでお客さんは挫折するんですよ。 それで多くの人が「自己啓発疲れ」するんです。

で、自己啓発疲れした人にもさらに何かしらの商品があって、例えば「デジタルデトックス」とか「自給自足のライフスタイル」とか「旅に出よう」みたいな。自己啓発で疲れた人にも商品が用意されています。

自己啓発ジプシーはこれを行ったり来たりするんですね。いつか自分も教祖様のように幸せになれる、不安を消せる、という幻想にとらわれて、自己啓発とその対極にあるデジタルデトックスみたいな世界を往復している。これを長年やってるんですね。 そういう人たちに僕が言いたいのは、「もっと本質的なところを見ませんか」ということです。

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