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学校は何を学ぶところなのか?

みなさんが学生だったころ、
学校で何を学んでいましたか?
私は何も答えられないです。
あえて言うなら、「自分の意見を主張するな」ということでしょうか。
先生の「正しさ」に従うことでしょうか。

「学校は何をするところなのか?」

小学6年生になる姪っ子に聞いてみた。
すると、ネットで検索した画面がスクショされて送られてきた…。
「〇〇ちゃんの考えを聞いたつもりだったけど…」
「まじかー」
「じゃあ、何を学んでいるの?」
「勉強」
「勉強を学ぶってどういうこと?」
「知らない」
「……。」
会話にならない笑

同じことを、私の勤務する学校でまずは1年生の子に聞いてみた。
「学校で何を学んでいるの?」
「植物のこと」
「スーパーで買い物したよ」
「本をよむこと」
「漢字とかもやってるよ」
まぁ、妥当な答えだろう。
目の前で実際にやっていることを教えてくれる。
ちなみに1年生の姪っ子も「算数」「おおきなかぶ」と具体的なことを答えてくれた。

つづいて6年生の子に聞いてみた。
「学校で何を学んでいるの?」
「答えのある問題ではなく、自分で答えを導き出し、自分の考えを世界にシェアする学び」
「将来仕事をするときに、情報はどこにでもあるけど、それらを同活用するか学んでいる」
「自分の意見を出し合い、発言し、そこからいろいろな価値観を知ること」
やっぱり6年の差がはっきりと出てました!

…というか、うちの姪っ子との差もはっきりと出てますね笑
教師の立場と叔母の立場でちょっと違うのかも知れないけど、それにしてもちょっと…という感じです。

学び方に対する意識がこうも違うと、そこから身につくものも大幅に変わってきそうです。思考力を育てるってこういうことなのかな~って思っています。もちろん、教えたらすぐに身について、それが結果となって現れる訳ではないので、根気のいる作業だと思います。でも、思考のベースが出来れば、そこからの広がりは大きなものとなる予感がします。

よく、IBを学んでどんな進路を進むの?どんな職業に就くの?とか聞かれたりしますが、それって無意味な質問のような気がします。そんなところを目指していないので。よく思われがちなのは、IB教育を受けたらいい大学へ進める。それもどうかと思います。

そもそもいい大学とは何なのか。悪い大学も存在するのか?そうではなく、思考力を育てると言うことは、良し悪しで判断するのではなく、自分にとって「どうなのか?」を判断する力が付くことだと考えています。
「なぜその学校に行くのか」「そこで何を学びたいのか」「学んでどうするのか」ある一点だけを見るのではなく、ある一点を通してその先まで考えられる人になると強いですね。

そして、もし、実際は自分が思っていたのと違ったとしても、しっかりと軌道修正できると思います。しっかりと考えて前に進める人になってほしいです。そのために私はみんなをサポートしています。

学校で何を学んでいるのか。

これについて考えられれば、大きな学びが得られると信じています。
まだまだ小学生の彼らには難しいかもしれないけど、だからと言って考えられない訳ではないと思うので、問い続けていきたいと思います。


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