負荷をかけることの大切さ
負荷をかけないと強くならない。一方で、かけすぎるケガするリスクが高くなる。
一般的に負荷のかけ加減が大事だと思われていて、トレーニングの組み立ては強弱をつけていることが一般的だ。特に回復を促したいときに負荷を抜きがちだ。ケガのリハビリなども負荷を回避する傾向にある。典型的な例は、痛みがある場合に完全休養することだ。
場合によっては完全休養でいいかもしれないが、身体能力の向上のためにも、ケガの早めな回復のためにも、負荷をかけることがすごく重要だ。
負荷をかけることは、体の成長をもたらす刺激になる。体への負担になる一方で、その負担によって体が対応しようと順応して強くなっていく。負荷をかけないと強くなる必要はないから成長したりはしない。
筋力向上を目指す場合はそれが分かりやすいかもしれない。しかし、それだけではなく、ケガ予防やケガのリハビリにも負荷が重要だ。
負荷のかけ方が変わるかもしれないが、極限に負荷をかけることを避けようとする傾向はよくない。適度な負荷をかけることで体を強化して回復機能を起動させる。
柔軟性のトレーニングにも負荷をかけることが重要だ。ストレッチだけでは、可動域を広げることが難しいが、負荷をかけたストレッチなら一気に可動域が広がるし、負荷をかけなかった場合より広い可動域で動くことができる。これによって体が新しい可動域を覚え柔軟性が向上してくる。
また、柔軟性を目的としたトレーニングでも、ただストレッチだけするより、ストレッチしたあとに少し負荷のかかる動きをすると、ストレッチで広がった可動域のままで動かすことによって広くなった可動域を覚え込ませることができる。
負荷をかけることがストレスになって体の疲れを起こす原因にもなるが、そのストレスでしか体が強くならない。適度な負荷をかければ疲れが溜まったりしないし、仮にたまったとして、適宜に休養したり、負荷を減らしたりすれば、体の状態を上向かせることができる。身体能力を新しい療育に突入していくためには負荷をかけることがものすごく重要だ。