1日2食の生活
断食に興味を持って久しい。
最近は、16時間断食など、色々と断食ネタが囁かれているが、今からほぼ10年前に初めて断食のことを知った。というのも、断食はただ大昔に人がやっていたことではなく、病気の治療として昔々から受け継がれてきたものだ、ということだ。
調べていくと、断食の凄まじい自然治癒力に興味が惹かれた。だが、食べないなんてことはとても考えられることではなかった。部活を中心に生活が回っていた当時の私にとって食べることが非常に重要だった。さらに、栄養は取れば取るほどいいという考えも持っていたせいで、よく食べていた。その中で、断食はただの面白い話に過ぎなかった。
ところが、少し体調崩したあるときに再び健康に興味が湧いてきた。すると、食生活を見直すことにした。文献を読みあさり、健康に関する知識を深める中で、再び断食に出会った。
今回は数週間に続く別次元のものではなく、3日間断食という手が届きそうなものだった。興味津々で、早速3日間断食してみることにした。
3日間何も食べないことは本当に辛かった。あれほど食べ物のことを考えたことはない。テレビをつけるたびに食べ物を紹介する番組に当たっちゃう。でも、その反面断食の最後になると普段の生活の中で味わえないような妙な感覚を覚えた。頭が冴えてはっきりしていた。食べることを再開してもしばらくその感覚が残った。
もちろん、断食は頻繁にするものではない。たとえ3日間でも、負担がかかる。人間は食べないと生きていけない生き物だ。断食は食べないことで大きなエネルギーを要する消化をしなくても良いから体が後回しになっていた細胞の修復や内臓の清掃に集中できるところに健康を良くする作用が働く。断食はたまにしかできなくても、断食の仕組みから分かるように食事を制限することが体に良いようだ。
そう考えた私は2食生活を始めることにした。3食食べていたときにどうしても1食は軽食程度だったので、それをなくして少し多めの2食にした。なので、2食だから食べる量が少ないのではなく、お腹いっぱいになる食事をしながらちゃんと間を開いて胃を休ませる、ということだ。慣れてくるとお腹が空いて苦しいこともないし、むしろ毎回お腹が空いた状態でご飯を食べるからご飯はとても美味しく感じる。
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