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いつか翼を

応援している選手の試合が今日から始まる。試合会場はフランスのアンジェという街。今回初めて知った地名だ。ちょっと検索しただけでもお城の写真が出てきたりして、とても風光明媚な街なんだなと思った。

現地から漏れ伝わる情報では、とてもいい仕上がりのようで、日本時間深夜の本番が今から楽しみだ。

いつか海外の試合にも行ってみたい。観客席からの撮影OKの試合であれば、ファインダー越しに推しを見るという経験もしてみたい、と思いながら、なかなかまだまだハードルが高い。コロナ禍ということもあるけど、それ以前に私にとって海外旅行というもの自体がめちゃくちゃハードルが高い。

これまでの人生で海外旅行は高校の修学旅行(上海)一度だけ。忘れもしない、空港行きのバスの車中でひとり不安で涙したことを。「いってらっしゃい」とバス停で見送る母の姿を見られず泣いてしまった。空港に着けばクラスメイトもいて不安な気持ちは飛んでいったけど、あの日の朝はできれば行きたくないと思うくらいなメンタルだった。帰国した空港で両親と弟の姿を見た時、心底ほっとした。あの3泊4日より長い4日間は未だ体験していない。

現地からの情報を見ながら「海外かぁ~いつか行けるのかなぁ~」とぼんやり考えていたらそんな当時のことが思い出されて、もう何十年と経っているのにまた涙が出るくらいなので、私にはまだまだ乗り越えなければならないものがあるように思う。

それでもそんな超絶ビビりな人間だけど、海外旅行なんてとんでもないと思っていたけど、推しに出会ったことにより、いつかもう一度海を越えてみたいと思うようにまでなるのだから、人生わからんもんである。

今は「この思い出し涙、無駄にはしまい」とnoteを書き出す謎メンタルである。あの頃より多少は強くなったのだろうか。

そんなへっぽこな私の背中を押してくれる推しの記事を。よかったら!

今回フランスへは飛べなかったけど、まずは国内、札幌(NHK杯)へは飛べそうだ。ジャンプの回転数を増やしていくように、私も少しずつ移動距離を増やして、近い将来、海の向こうの見知らぬ街まで応援に行けたらいいな、なんて想いを馳せながら、窓越しに空を見上げて「Hurray……!!!」と念を送る。

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