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がさつ
言葉は、物事の音からできることがあると思う。
たとえば「がさつ」。
「がさつ」と聞くと、あなたはどんな状況を思い浮かべるだろうか。「がさつな仕草」「がさつな弾き方」「がさつな女の子/男の子」。
私なら、「がさつ」から次のようなことを連想する。
ガサガサ、ガサッ、殺伐、殺気立った、とげとげ、痛い、ドスンと大きい、潤いのない感じ、余裕のない感じ、あかぎれの手・・・
語感や言葉の仕草みたいなものって面白い。だって、もし「がさつ」がもっとつるつるした音だったら、潤いのありそうな音だったら、全然乱暴そうじゃないもの。言葉を作ってきた人は偉大だな。
ちなみに「ガサツ」だと本当に痛々しい感じがするので、「がさつ」くらいが丁度よくて好きだ。
コロナので、ヒマなので、がさつについて。