「記録を記憶に残す夏。」
「県に連れて行けなくてごめん」
これは、高校生の頃、私たちの引退がかかった大会で選手から言われた言葉です。
私は悔しさと感謝で胸が締め付けられました。
ううん、皆はよく頑張ったよ。最後のマイル感動した。
を言ったかどうかは忘れましたがそんな気持ちでした。
でも、県大会を目指してきた私たちにとっては不本意な引退になってしまいました。
私も、もっと出来ることがあったのではないかと、悔しい気持ちもありました。
しかし、陸上競技は結果が全て。
結局、みんなで県大会まで残ることは出来ませんでした。
(私は涙で県大会まで残ることを勝ち取ったのはまたいつかのお話。)
インターハイが中止
そんなニュースが流れてきたのは数ヶ月前。
大会に出れた私たちでも悔しい引退だったのに、
そのチャンスすら与えてもらえなかった後輩たち。
今年久しぶりに母校に行くと、バラバラになってしまった3年生の姿がありました。
インターハイが無いなら受験に向けて早めに引退する。
そんな子が居たり、それでも残って残り少ない大会にかける子が居たり。
自分のことではないけれど、悔しかったです。
この子達は一体なんのために陸上競技をやってきたのか。
1つの目標を失った代償は大きいと思いました。
インターハイは何のためにあるのか
私は、インターハイ自体に特別思い入れはありません。
しかし、そこまでの道のりには大きな意味があると思っています。
誰もが目指せる全国大会への道。
たとえ途中で敗れても、それまでの努力を出し切ることが大切だと思っています。
だから、その権利を奪われた今年はきっと選手にとって計り知れない無念があったと思います。
そこに、現れたのがバーチャレでした。
主催して下さった方々が本当に天使に思えました。
何より
「記録を記憶に残す夏」
というスローガンが心に刺さりました。
陸上競技は誰のためのものか。
選手の為でももちろんありますが、私のようなマネージャー、保護者の方々、ファンの皆様
たくさんの人の「好き」のためのものだと思っています。
正直、バーチャレの存在を知ったとき、これはインターハイよりも大きな存在になるのでは?という期待を持ちました。
ここで、少しFABPROの説明に入ります。
このnoteにも書きましたが、
FABPROはバーチャレが広まる少し前から活動をしていて、もちろん、大会を失った選手たちのために何かしたい!と思っていました。
そこにタイミングよく、バーチャレが企画され、飛びついた次第です。
はじめの頃はこんなにも全国で計測会などが開かれるとは思っていませんでした。
そんな中、私たちは計4回もの計測会を開くことにしました。
人数が少ないながらに、今までの経験を活かして工夫して運営にあたりました。
1回目
2回目
と無事に終え、反省も取り入れながら少しずつ絆も深まり、どんどん成長していく私たちを感じていました。
そして、1番力を入れた、占有でのバーチャレナイター開催。
あの、福田穣さんがプロランナーになって初の計測会。
そしてたくさんの方のサポートのおかげで大成功と言えるぐらいの盛り上がりを見せました。
詳しくはこちら↓↓↓からどうぞ。
この次の日も最終回の第4回。
本当にみんな、よくやったと思います。
4回も計測会をしたのは福岡だけ。
トータル人数でいけば福島バーチャレに次ぐ二番目。
横田さんたちにも高評価でしたね。
それでも私自身、こんな計測会を運営側としてやるのは初めてで不安もありました。
こんな時期に人を集めて大丈夫なのかなと悩むこともあり、実際賛否両論あると考えています。
それでも、こうやって何かを作り上げることができたこと。それだけで大きな意味があると思います。
コロナ禍で失ったものもありますが、このバーチャレは陸上競技の可能性を広げてくれました。
福岡だけでなく、全国で有志たちが集まり、作り上げたバーチャレ。
運営、ボランティア、ペースメーカー、選手、陸上競技ファン。全員が1つになれば出来ないことはない。
このnoteにもあるように、
まさに「一体感」という言葉が合っているなと思います。
計測会を開くって、本当に難しくて大変なことだと思っていました。
しかし、やってみると「意外とできるじゃん!」と思いました。
陸上競技の大会って審判も補助員もいて、堅苦しいものだと思っています。
そんな大会をもっと身近で開きやすいものにしたい。
そして、実際にそれが可能なのではないかと気づけました。
実は、FABPROも次に向けて動き出しています。
バーチャレの経験を活かし、そちらも楽しんでできたらいいなと思います。
最後に。
この大会を企画、主催して下さった方々、ボランティア、ファンの皆様
バーチャレに関わって下さったすべての方々に感謝しています。
「記録を記憶に残す夏」
にして下さりありがとうございました。