社会人一年目でぶつかった大きな壁。日進月歩。
社会人という肩書きに「ワクワク」した1ヶ月目
大分から東京となると人の量はもちろん、何もかもが異なる世界へ飛び込んだ私は、毎日がワクワクだった。特に名刺をもらった日は、本当に会社の一員になれたような気がして嬉しくて、近くのバーのお客さんと名刺交換をしたのを覚えている。そこから、会社員としての基礎を学ぶ勉強をさせてもらったり、名刺交換を200名以上の人とするプロジェクトを行ったりと、様々なことをやらせてもらった。悔しくて泣いたこともあったが、“社会人になれた“という嬉しさが強かった。
わからいことだらけで時間を考えずに勉強をしまくった3ヶ月目
社会人になれたことへの幸せはあったものの、実業務となると単なる幸せだけでは乗り越えられなくなってくる。私の会社はスタートアップ企業への人材紹介事業を行なっている会社だ。しかし、私はスタートアップとは何かもわからず会社に入社した。
だからこそ、一からの勉強だった。毎日スタートアップに関する記事を読んで、通勤。帰宅してから、今日会社で知ったわからない単語を調べる、起業に関しての動画視聴など、思いつく方法をいろいろインプットした。でも、今考えると単なるインプットでしかなく、定着させるためのアウトプットができていなかった。インプットの負のループとでもいうのか、抜け出せない沼に入って寝ずに出社することもザラにあった。でも、すごい学びになることばかりで、好奇心とアドレナリンマックスの日々が続いていた。ここで分かったこととしては、新しいことを知るための勉強が大好きな人間だが、やればやるほど偉いと思い込み、自分で勝手に首を絞めてしまうこともあるということ。
環境や仕組みに慣れてきたと思った矢先、身体がいうことを聞かなくなった5ヶ月目
そんなこんなで、様々な先輩に支えられながら仕事をしていた矢先にブラックアウトに嘔吐を繰り返してしまい、しまいにはうつ病の可能性が高いとまで診断を受けてしまった。何もできていないのに、身体を壊してしまったことが悔しくて、診断結果を疑い何個もの病院で受診した。休職した方が良いと病院の先生から言われても、「先生の立場を考えると、患者に休職を進める方が良いですもんね」といい、先生と喧嘩したこともあるくらいだ。本当に悔しかった、今思い出しても涙が出そうになるくらい本当に悔しかった。休職を選択したら、今まで築いていた社内関係が全て消えるのでないか、やっと覚えてきた仕事内容を忘れてしまうのではないか、勉強した内容が無駄になってしまうのではないかなど、様々な不安がよぎった。
しかし、先生から「身体が万全でなければ、あなたが思っているよりもはるかに能力が下がっている状態。だから、身体を万全にして楽しい環境で再度働きなおせばいい。」と言われた時に、万全でなければなりたいと思っている以上に負のループからは抜け出せないということに気がつくことができた。
自分の弱さを痛感すると共に、周りへの感謝が絶えないようになった10ヶ月目
1番選択したくなかった休職という選択をして、今ではよかったなと思う。身体がいうことをきかなくなるということは、こんなにも歯痒いものであるということを身をもって体験した。したいことが全てできない、普通に生活できていた日常への感謝と幸せをすごく感じた。歩くことすらままならなかった最悪の日からすると、ただ単に起きて家事をしている自分のことを偉いと思えるようになった。
自分のことを自分で褒められるように少しずつなってきたと同時に、なんて人間はか弱い生き物なのかを知った。だからこそ、1人では何にもできない。特に社会人とは、1人でできる成果なんてちっぽけだし、人と協力するからこその幸せがあると思う。休職中、尊敬する先輩たちと食事に行き、ほとんどのみんなさんに言われたことは「社会人1年目は“1歳“と同じ」ということ。
まとめ
大学まで、成績も平均以上努力すれば1人でもなんとかなってきた学生までの生き方とは違うのが社会人という生き方であるということに気がついた。会社が目指す方向性があり、その目標を組織として一丸となり目指し、提供者に価値として提供し、金銭をいただく。これが、資本主義国家日本での会社の成り立ち。だからこそ、1人で大成功を成し遂げることは難しい。
強い夢を思い描き、行動し社会に認められるような価値を提供する仕組みを生み出すのが、創業者であり起業家であると私は思う。大きな夢であればあるほど、人集めをしないと達成はできない。このサイクルでもわかるように、1人でできることなってちっぽである。社会の中で大成功を収めている人は、自分の思いを人に伝え、人の心を動かすことができた人だと思う。自分なりの大きさの夢を持ち、一緒に成し遂げることができる仲間を集められる人材になりたい。何者かになるには、まず自分に正直に自分なりの歩幅で人生を歩んでいきたい。
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