自分の人生なのだ。できれば、自分でなんとかしたいものだ。
自ら労して自ら食うは、人生独立の本源なり。(福沢 諭吉)
【考えるヒント】
最近の風潮は、他者依存のようなところがある。なんでもかんでも、弱者が良くて強者が悪いような、そんな風潮がある。困った人を助けるのは当然だが、困った原因がどこにあるのか、ちょっと考えてみても良いのでは、と思う場合がある。
溺れている人を無条件に助けるのは当たり前のことだが、助かった暁には、溺れた原因を、しっかり振り返ってほしい。それと同じで、弱者だと主張して助けを求める人は、自分では何とかならなかったのかと振り返ってほしいのだ。ここが、重要なことのように思う。
なぜならば、私たちは、独立対等な存在でいたいからだ。自分でなんとかする、そして、それがダメなら、やり方を変えてみる、それでもダメなら、誰かに頼る、そういうプロセスを経てこそ、お互いがお互いを助け合える関係になるはずで、それこそ、対等な人同士の相互扶助なのだと思う。
まず自分で立つことだ。そして、自分を律することだ。この気概がなければ、人生は自分自身で泳いではいけない。自分の人生なのだ。できれば、自分でなんとかしたいものだ。そして、無理なら、素直に頭を下げることだ。助けを乞うことだ。
【考えるヒント・今日の言霊】
2022年1月31日(月)VOL.5379
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)