私たちは皆、互いに助け合いたいと思っている。人間とはそういうものだ。相手の不幸ではなく、お互いの幸福によって生きたいのだ。(チャップリン)
【考えるヒント】
「自己責任」という言葉が日本に定着して、20年以上が経った。ここ数年、日本では、なんでもかんでも自分の責任ということになってしまった。その結果、自分の勝手がまかり通り、弱者強者という関係が鮮明になり、社会的な絆も、公共的な施策もなんだか希薄になってしまった。
しかし、私たちは社会的な存在であって、孤立的な存在ではない。だから、心の底では皆でいろいろな状況や感情を分かち合いたい思っている。喜びは皆で分かち合い、悲しみも皆で受け止めて、ともに、そこに生きている者同士として生きたいと思っている。
今まさに、世界は、日本は、分断の瀬戸際に立っている。分断は社会の死だ。人間がそれを望んでいないのに、結果としてそれが成立してしまうのだ。そして、私たちはそんな世の中は、嫌だと思っているのだ。今一度、私たちの生き方を見つめなおしたい。皆で分かち合う社会を取り戻すことだ。社会を分断し、人間を孤立させてはいけない。
【考えるヒント・今日の言霊】
2022年2月23日(水)VOL.5396
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)