努力は、成し遂げようとする物事によって、人間を試すものだ。
どんなに勉強し、勤勉であっても、上手くいかないこともある。これは機がまだ熟してないからであるから、ますます自らを鼓舞して耐えなければならない。(渋沢 栄一)
【考えるヒント】
努力をすれば物事を成し遂げることが出来ると、人は単に言うが、そんなことはない。努力をしなければ、何事も成し遂げられることはないが、かと言って、努力をすれば全てのことが成し遂げられるようなものではない。努力は、成し遂げようとする物事によって、人間を試すものだ。だから、誰もが簡単に努力をしようと動き出さないのだ。
私たちは、努力をしているから、結果が良くなるだろうと呑気なことを考えがちだが、努力の質・努力の本気度・努力の長さによって、結果がドンドン違ってくる。努力に終わりというものはない。努力をすることについて、私たちは、安易に考えがちだ。努力を甘く見ているのだ。
努力は甘くない。自分を試す。その繰り返しだ。努力をし続けて何になるんだ?と、努力はそれをする人を誘惑する。もう限界だ。努力なんて出来ない。そういう状態の時に、努力は人間を誘惑するのだ。その誘惑にのらないことだ。やりだしたら、死ぬまでやることだ。しかし、何をやるかは、軌道修正の余地を残しながらだ。
【考えるヒント・今日の言霊】
2021年3月3日(水)VOL.5146
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)