やりたいことではなく、「やらなくてはならないこと」を好きになるまでやるということ。
幸福の秘訣は、自分がやりたいことをするのではなく、自分がやるべきことを好きになることだ。(ジェームス・バリー)
最近の日本は、非常にインチキな風潮に満ちている。若者を馬鹿にしてしまうような考えに満ちている。例えば、「自分の好きなことをやれ!」とか「効率的に学んで最大の効果を得よう!」とか「自分に最適な学びをすればよい!」とか。自分都合を良しとしてしまう、教えや考えが、横行している。また、それを言う大人も、無責任極まりなく、自分はそんなことを最初からやっていたわけではなく、ある地点まで来て、そうしているのに、それを忘れて、若者に人生は自分都合で良いのだと教えているのだ。
こんな自分都合を言って、何の徳=得があるのか。与えられた義務を好きになるまでやってこそ、自分自身が成長出来るというのに、真実を覆い隠して、自分のやりたいことだけやれば良いという風潮は、誰がどんな目的で流行らせているのか。
こんな世間の安易な教えに従ってはいけない。自分の成長は、自分自身に負荷をかけるところから始まるのだ。そのことを忘れないことだ。自分のやりたいことではなく、やらなくてはならないことを好きになるまでやることだ。そうしなければ、人間的な成長などない。自分都合な人間は、まだまだ幼稚なだけなのだから。