無理をするな、素直であれ。(種田 山頭火)

【考えるヒント】
素直になることが、人間にとっての最大の課題ではないだろうか。いつも素直になれない自分がいる。素直で良いと思っていても、素直ではない自分がいつもここにいる。そんな自分のあり方が、人間のあり方なのではないか。

だからこそ、人間は修行をすることになる。素直になるために、徹底的に自分を捨て去る訓練を積むのだ。意識して素直にならない限り、素直は自分のものにはならない。素直になろうと努力しなくても良いところまで、素直になろうと努力しない限り、素直は自分のものにはならない。だから、無理をしないといけないのだ。

人間の心は、中々素っ裸にはなれない。傷つきやすいからだ。しかし、傷つくことを避けても、それもまた傷つくことになってしまう。傷ついても良いのだ。素直にいようとすることだ。意識的に素直になろうとすることだ。修行僧にはなれないのだから。

【考えるヒント・今日の言霊】
2020年12月21日(月)VOL.5098     
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)

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