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自分一人で出来ることは限られている。人間関係の中で生きていく私たちは、自分も含めて相手を見る、その基準が問われることになるのだ。

我、人を使うにあらず。その業を使うにあり。(武田 信玄)

【考えるヒント】
上司と部下の関係は、自分自身ではどうにもできないところがある。しかし、上司─部下関係も、詰まるところ人間関係だから、自分が相手に対してどういうスタンスを取るかで、その関係は決定されるものだ。

上司─部下関係で重要なことは、相手を将棋の駒のように、ものとして考えて使うのではなく、その人間の技量を考えて使うことだ。人間なのだ。感情もあるし、出来ないこともある。そういう全てを考えて使うことだ。これは、上司が部下を使うことだけを言っているのではない。部下も上司をどう使うかということを考える時にも言えることだ。

私たちに問われているのは、相対する人間をどう見るか。そして、その人間をどう活用するかということだ。自分一人で出来ることは限られているのだ。人間関係の中で生きていく私たちは、自分も含めて相手を見る、その基準(=人間観)が問われることになるのだ。

【考えるヒント・今日の言霊】
2021年2月25日(木)VOL.5142        
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)

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