人間は好き嫌いで働くものだ。論法で働くものじゃない。(夏目 漱石)
【考えるヒント】
人間は、感情の動物だ。頭で考えたことよりも、心で感じたことの方が、圧倒的に自分に影響を及ぼす。だから、頭でわかっていることでも、素直にそのことを受け入れないのだ。頭と心が違うと葛藤状態が生まれ、人間は行動をしない。つまり、頭と心が一致しないと行動しない、それが人間なのだ。
私たちは、心と頭の両方と会話をし、どちらに対しても意識的に付き合うことだ。心だけ、頭だけ、と分けることなく、そのどちらとも会話をし、今は心で、今は頭で、という具合に、バランスを取りながら、日々を過ごそう。
私たちは、感情にも理性にも縛られないようにしたい。そうしないと、人生は面白くなっていかない。時には、感情的に、時には、理性的に。またまた、その中庸を生きていくことだ。喜びも悲しみも、明確な筋道も、ともに人生を楽しくするものだから。
【考えるヒント・今日の言霊】
2022年2月11日(金)VOL.5388
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)