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鈍感でいなければいけない時は鈍感で、敏感に感じなければならない時は敏感に。そういう柔軟性をもつことだ。

愚鈍以外に罪悪はない(オスカー・ワイルド)

【考えるヒント】
ちょっと前に、「鈍感力」という本が流行ったが、何に対して鈍感なのかということが、私たちの人生にとっては重要なことだ。

自分に対する批判に鈍感なのは、自己防衛という点では良いことだが、他人の意見を参考に出来るかどうかという点では、マイナスになってしまうかもしれない。逆に、他人の感情に対して鈍感なのは、自己防衛的に言えば、マイナスになることの方が多いと思うが、自分の意見を言い通すことに対してはプラスになる。がしかし、意見を言い通すだけで終わることの方が多いだろうから、意見が実現するかどうかは、別だ。

程度の差の問題だと言えないこともないが、しかし、対人関係において、鈍感すぎること=愚鈍は、自分にとっても他人にとっても、明らかにマイナスだ。誰も愚鈍な人間を相手にしなくなるからだ。何を言っても、どういう態度を取っても、その意味を受け取ろうとしない人間を私たちは、相手にしたくないからだ。まるで壁のようなものだからだ。

鈍感でいなければいけない時は鈍感で、敏感に感じなければならない時は敏感に。そういう柔軟性を私たちは、もつことだ。愚鈍だけは、何にも役に立たない態度だ。

【考えるヒント・今日の言霊】
2021年8月25日(水)VOL.5271     
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)

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