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うばい合うと 足らないけれど わけ合うと あまっちゃうんだなあ(相田 みつを)

【考えるヒント】
私たちは、私的所有を当然だと思っているが、実はこの概念、案外新しいものなのだ。自分のものという感覚は、それほど昔からあったわけではない。太古の昔、私的所有などなかった。例えば、狩猟採集時代は、みんなで獲物を分け合っていたし、江戸時代ですら、みんなのものという領域が残っていた。現代ですら、海は、山は、川は、みんなのものという考えがある。
自然も同じように、みんなのもの、いや誰のものでもないという考えすらある。

私たちは、有限な資源を分け合わない限り、一人ひとりが、しっかりとした生活は出来ない。世界中で資源の獲得競争を行っていては、行き詰まってしまうだろう。もうそろそろ、私たちは、色々なものを分け合うことだ。それも、今生きている人と、未来に生きるであろう人が、分け合うことだ。そうしないと、私たちに未来はないように思う。

奪い合う時代から、分け合う時代にしていこう。自分のものではない。みんなのものだ。そして、未来のものだ。分け合うということは、何かを我慢するということだ。すべてを使い尽くすことのないようにしたい。自分のものではないからだ。

【考えるヒント・今日の言霊】
2022年1月21日(金)VOL.5373     
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)


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