人間は怒りと寂しさの処理で人生を間違える。 (加藤 諦三)
【考えるヒント】
私たちは、感情の動物だ。そして、その感情は、いつも人間関係の中で生じる。怒りも悲しみも喜びもそして孤独も、全て自分と他人との関係から生じる感情なのだ。そして、そういう感情をどう処理するかで、更に人間関係が変化し、更に自分自身が変化をしていくことになる。
だから、私たちは、他人に対する怒りや悲しみや喜びの感情と自分自身に向けられた孤独の感情をどう自分自身で受け止めるかが重要になる。それは、怒りなどの感情をどう発露させるか、させないかを選択することで、他人との関係が決定され、そして、自分自身の他者からの評価が決定されてしまうからだ。
そして、孤独の感情の処理も、他人をどう求めるか、それをどう拒否するかの問題になってしまうから、結局は、他人とのかかわりになっていくのだ。人間は、他人との関係をどう構築していくかで、自分自身が決定されていくものだ。感情の処理をどうするか、ここが私たちの人生における命題なのだ。
【考えるヒント・今日の言霊】
2021年9月2日(木)
VOL.5277
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表)