僕が死を考えるのは、死ぬためじゃない。生きるためなんだ。(アンドレ・マルロー)
【考えるヒント】
最近、愛犬が老衰のため、逝ってしまった。悲しい出来事だった。そして、死についてさらに強く意識するようになった。いつかは死ぬのだ。だとしたら、死ぬこと以上に、どう生きるかを考えなければ、生きている甲斐がない。良い生き方こそ、良い死に方に繋がっていると思えてならない。愛犬小太郎は、安らかな死に顔であったから。
人間は、有限な存在だ。死ぬことを運命づけられ、それを無理やりに意識させられている存在だ。だから、死ぬことを前提に生きていくことしか出来ない動物なのだ。だからこそ、未来が大切になっていく。未来の延長線上に死ぬことがあるのだ。明るい未来=死の実現が、私たちの使命ではないか。
生きている限り、生きることに専念することだ。自分の生を本当に全て使い切って、余力を残さずに未来に飛び立っていくことだ。そのための日々なのだ。毎日、生死をかけるように生きていこう。
【考えるヒント・今日の言霊】
2020年12月22日(火)VOL.5099
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)