自分の過ちを認めることほど難しいものはない。
自分の過ちを認めることほど難しいものはない。事態を解決に導くには素直に自分の落ち度を認めるのが何よりである。(ベンジャミン・ディズレーリ)
【考えるヒント】
なぜ、私たちは、自分の過ちを認めがたいのか。他人の過ちは直ぐにでも指摘するのに、なぜ、自分の過ちは、言い訳をし、言い逃れようと思うのか。
私たちは、自然と、自分自身の何かが傷つくのを避ける習性がある。特に、自分の「他人と比較できる能力」が傷つく事態になるのを避ける。それは、自分自身を他者が勝手に規定してしまうからだ。あいつは、皆(俺)より劣っている!そう判断されるからだ。その断定をさせないように、私たちは、極力、自分の失敗を認めないのだ。
しかし!それでは私たちは前に進めない。自分の過ちを認めない限り、この事態がどうして起こったのかを認定できないからだ。原因の特定が出来なければ、その解決が根本的に出来ないからだ。だから、私たちは、前に進むためにも、過ちを認めることだ。それも抵抗することなく。抵抗する時間を問題解決に向けた方がよっぽど生産的だからだ。前に進むために、自分の非を認めることだ。
【考えるヒント・今日の言霊】
2021年5月27日(木)VOL.5207
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)