私にはまだ夢がある。まだまだやりきれない夢がある。
残すところ、あと何年生きるのだろう。そういう歳になった。昔で言えば十分老人だ。今の時代、まだまだ老人とは言えないかもしれないが、それでも、若い頃に比べたら随分と体にガタが来ている。
しかし、私にはまだ夢がある。まだまだやりきれない夢がある。それは、若い頃と同じだ。いやいや、若い頃に比べたら夢は大きく、広く、深くなっているようだ。そして、そこに新たな夢が加わった。
体は老いたが、まだまだ精神は、若い頃以上に夢に満ちている。若い頃には想像できなかった、夢の実現の仕方がわかってきた。死ぬまで地道に夢に向かって生きていきたい。夢が私の命のある間に実現しなくても、それは構わない。誰かが引き継いでくれるだろう。命ある限り、夢に向かって生きていこうと思う。