失敗に意味を見出す人間でいよう。負けても失敗しても良いのだ。負け方が、失敗の仕方が問題なだけだ。
臆病者は勝つと分かっている戦いしかできない。だがどうか、負けると知りつつも戦える勇気を。時に勝利よりも価値ある敗北というのもあるのだから。(ジョージ・エリオット)
【考えるヒント】
臆病者は尊敬されない。それは、皆と同じだからだ。しかし、決定的に何かが違っている。それは、臆病者は、タイミングというものを意識しないという特性があるのだ。誰もが臆病でいる時に、臆病者は、はったりを言ってしまう。こんなことは簡単さと。しかし、やりはしないし、皆もやることを止めるからだ。そして、誰もが出来ると思える時に、臆病者は、慎重になって怖気づくのだ。失敗をすることに非常に臆病だからだ。
臆病者は、すべて自分基準だから、皆がなんと言おうと、自分が勝てる勝負しかしない。そして、自信のない勝負は、すべて逃げる。それも言い訳をしながら。大義名分も信念もない。だから、誰も尊敬しないのだ。それどころか、皆は、彼を見下してしまう。それは、人間として学ぶことを止めてしまっているからだ。負けること、失敗することに、学ぶ機会が山ほどあるのに、その機会を避けるからだ。しかし、彼は、臆病者と他人に思われたくはないのだ。
私たちは、失敗に意味を見出す人間でいよう。負けても失敗しても良いのだ。負け方が、失敗の仕方が問題なだけだ。そして、負けや失敗から学び取ることだ。臆病を隠すことはない。失敗や負けは人生のつきものなのだから。
【考えるヒント・今日の言霊】
2022年2月17日(木)VOL.5392
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)