あらゆるものを奪われた人間に残されたたった一つのもの、それは与えられた運命に対して自分の態度を選ぶ自由、自分のあり方を決める自由である。 (ヴィクトール・E・フランクル)
【考えるヒント】
私たちは、自分自身という器に乗って、人生を航海している。この基本構造こそ、私たちの自由を保障するものだ。体がどうであれ、その体を司る自分の意識や意志は、自由なのだ。少なくても、死んでしまうまでは。
だから、私たちは、自分の器をどう使おうが良いわけだが、出来るなら、他人との関係やあり方が、自分自身にとって、良い影響となるように、使うことが良いはずだ。人生という航海で、自分の望むゴールへ向かうためには、障害物がいたるところにあるよりも、ない方がありがたい。その障害物を作ってしまうのが、自分という器なのだ。だから、その器のあり方をどう決定したらよいのかを考えて、私たちは、自分自身の毎日を決めていくことだ。今日の態度、
この一瞬の態度、全ては、自分が決定するのだから。
自由を行使することが出来る私たちは、自由ゆえに、間違うことが多い。しかし、その経験を通して、自分の器を良い方向へと導くことだ。それこそ、意識的に生きることなのだ。
【考えるヒント・今日の言霊】
2021年10月25日(月)
VOL.5314
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表)