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私は国民の気に入らない政策もやる。(石橋 湛山)

【考えるヒント】
昨今の世界の政治は、大衆迎合的な色で支配されているようなところがある。大衆の気に入ることを謳い、政策に掲げ、そして、大衆の感情的な力で、自分の政治生命を永らえようとするところがある。大衆迎合的政治家が、世界を支配しようとしている感がある。

しかし、民主主義がスタートした当初やこれから国に民主主義が根をはろうとし始めた時は、そのような現世利益的な政治家はそれほど多くはなかった。理想主義に燃えていたからだ。理想主義は、政治家の信条だったからだ。だからこそ、石橋湛山の有名なセリフが大きな力を持ったのだ。「私は国民の気に入らない政策もやる。」という言葉が。


私たちは、もう一度、理想の世の中の確認をした方が良いのではないか。そして、私たちの利益に将来なることを考える時ではないか。目先の感情に響く政策ではなく、ちょっと我慢しても、後世に残せる価値ある世界にすることではないか。そのために、他人のことを思って、今を否定し将来を肯定することを選択しなければならないのではないか。

【考えるヒント・今日の言霊】
2021年10月13日(水)
VOL.5306     
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表)


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