時は最大の革新者である。(フランシス・ベーコン)
【考えるヒント】
私は、時代を3つ過ごしてきた。昭和時代、平成時代、そして、令和時代と。想うのだが、時代が変わると、価値観が変わる。昭和時代には、良かったことが平成時代には疑問に思われ、令和時代には、やってはいけないことになったものが数多くある。
人間は、動物として何も変わっていないのに、時代が流れ、社会の価値観が誰が変えたわけでもないのに、変わってしまった。時間が、過ぎ去っただけなのに、大きく全てが変わってしまうのだ。そういう意味で、時間こそ、全てを変える改革者と言えるかもしれない。そして、その時間が次に変えていくのは、人間そのものだろう。この時代の変化は、必ず主体者である人間をも変えてしまうはずだ。
だからこそ、私たちは、変えてはいけないものは意識的に変えないように努力をするしかない。その努力を私たちは、忘れないことだ。ここを忘れてしまえば、完全に歴史の財産を捨ててしまうことになる。変えてはならないものを私たちは、自覚することだ。そして、変えなくてはならないものは、時代が要請する前に、自分から変えていくことだ。私たちの主体性は、時代に命令される前に、自らが変化することにかかっている。
【考えるヒント・今日の言霊】
2021年11月5日(金)
VOL.5323
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表)