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合理的なルールをみんなで創ることが、自治のスタートだ!(下着や髪形「ブラック校則」 過度な制限、見直し求める  朝日新聞2月23日)


ブラック校則という、あまりにも合理的でない校則を変えていくためには、子どもたちに自治の練習をさせることではないか。昔の子どもたちは、子どもたちだけで遊んでは、喧嘩をし、仲直りをして、子どもたちの集団を作っていた。それが、子どもの世界に大人がやってきて、管理的な世界を築いていった。

例えば、地域の子どもたちが野球で遊んでいるところに、大人がやってきて、野球チームを作り、大人の道楽にしていった。つまり、子どもたちの自治を大人が奪っていったのだ。そこから、子どもの遊びはどんどん矮小化していき、単独で遊ぶようになってしまった。

そして最近は、オンラインゲームが子どもたちの日常を支配し、バーチャルの中で既にあるルールに則って、子どもたちが遊んでいるのだ。このような日常の中では、子どもたちの自治の感覚は生まれない。子どもたちが、子どもたち自身でみんなである程度楽しめるようなルールを作っていくことが出来るように、学校以外の空間が必要なのだ。

しかし、もうそのような空間は、どこにも存在しないように思える。だとすれば、学校という空間を子どもたちの自治の練習の場とするしかないかもしれない。そして、その時に必要なアイテムが、校則なのだ。大人の世界と子どもの世界をつなぐものとして、校則を考えることだ。

大人と子どもの共作として、校則を創ってはどうだろうか。学校でのルールは、子どもだけではなく、そこにいる大人である教師も一緒に作ることだ。そして、そのルールを守るために、子どもたち自身でチェックが出来るようにすることだ。大人の介入は、最終手段として残すが、子ども自身がルール決め、そのルールを守ることを大人は求めることだ。

【教育記事から教育を考える】
2021年2月26日(金) VOL.698
作者:中土井鉄信
(教育コンサルタント・合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)

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