人間の人間たる価値は、敗北に直面していかに振る舞うかにかかっている。敗北とは、決して屈服ではないのだ。(ヘミングウェイ)
【考えるヒント】
私たちの人生では、様々な勝利と敗北が繰り広げられている。そして、その勝利の当事者になることもあれば、傍観者になることもある。同様に、敗北の当事者になることもあれば、傍観者になることもある。当事者になろうが傍観者になろうが、どちらにしても私たちは、どう振る舞うかで人生の価値を自分自身で決めることになる。
当事者として勝って兜の緒を締めるか、有頂天になるか。負けて意気消沈し、自暴自棄になるか。傍観者として、勝利の意味を把握するか、羨ましがるか。敗北の意味を把握するか、ざまあ見ろと蔑むか。この境目が人生の価値を分けるのだ。
人生において、勝つことも負けることもそこに大きな意味があるのではない。その前と先に、大きな意味があるのだ。勝つだけの努力と負けるだけの努力の差、そして運の差、その先の結果が出た後の振る舞い方で、人生の価値は決定するのだ。そのことを忘れないで、人生を生きて行くことだ。
【考えるヒント・今日の言霊】
2021年5月24日(月)VOL.5204
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表)