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【感想】『ホームレス中学生』(田村裕著)を読んで

友人が「爆笑した」というのを聞いて、いまさらながらではありますが『ホームレス中学生』を読みました。

世間で流行しているものはつい敬遠しがちなので、そういうのはだいたい世間が忘れたころに読むことになります。ちなみに映画『タイタニック』はまだ観てません(笑)。

それはともかく、今回の『ホームレス中学生』。いやー、こりゃ確かに面白いですね。

しかも笑えるだけじゃなく、家族とか人とのつながりとか、人間のたくましさとかも描かれてて感動もできて、そりゃ売れるわなあ、という感じ。最後のお母さんへのメッセージはズルい!(笑)。

物語が進むにつれて、文章がこなれてくるのも面白いところ。著者はお笑い芸人で、文章を書くのは得意ではないと思いますが、それでもどんどん読みやすくなってくる。

ひとつの作品の中だけでも上手くなっていくのだから、人間の成長力ってのはほんとすごいですね。もちろん、彼がもともと持っていた才能もあると思いますが。

あと、途中から、「これは小説なのか、エッセイなのか、その中間なのか……」などと思いながら読んでいました。そういうカテゴリーは気にせず書けばいいのかな、と思えたのも個人的な収穫でした。

いい本を読むきっかけをくれた友人に感謝。


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