コトレッタと移民と逃亡
初夏の川沿いを、フィトンチッドしながら歩いています。
木々の木漏れ日の中、マイナスイオンをシャワーの様にたっぷり浴びながら、歩くのが好きです。
フィトンチッド、言いづらいですねー、何回も噛みます。毎回奥さんに修正されます。
ふと、フィレンツェのアルノ川沿いを歩いていたときの事を思い出しました。
ランプレドットのパニーノを食べながら川沿いを歩いていると、どう見てもイタリア人でない方が話しかけてきます。
不法移民の方々です。うーん、日本に住んでた頃には分からない感覚。
オイシー? オイシー? サルもキからオチる、ナカタ、ナカタ、ウラワ。すべて振り向いてほしくて言ってる日本語ばかり。逆に考えたら私も移民。
しかもしつこい、何かムカムカしながら歩き続けます。
彼らは物乞いをしながら話しかけてついてきます。
おカネちょうだい。タバコちょうだい。
油断してるとスリにあったりするので、気をつけながらスタスタ早歩きします。
ある一人の男性が私に語りかけました。
うん? 今回はなんだか違うタイプ。
俺は金が無い貧乏人だ、だからお金をくれっ。お前が貧乏なのは分かるが、お金をくれっ。
ん??あたらしいタイプだなと首をかしげながら聞いていると、
お前は金が無いデモ、ワタシもっと金が無い理解デキタカ?
私はその当時ヨレヨレのTシャツで、ヒッピーみたいな恰好、イタリアに来る前にいた冷凍庫の会社で鍛え上げられた筋肉しかありません。
なんか哲学的に熱いものを感じました。
最後に彼は正直に、貧乏見たことあるか、理解ができたらちょっとお金ください。。
・・・負けました。
プッと笑ってしまい少しの小銭を渡すと、チャーミングにはにかんで去っていきました。
スバラシイです。彼の人生には、必ずトスカーナの美しい花が咲くことでしょう。
さっコトレッタです
今日は姪っこちゃんとの料理教室
豚肩ロース肉 2枚
薄力粉 適量
卵 2個
粉チーズ 適量
パン粉 適量
塩胡椒
ミニトマト 適量
EXヴァージンオリーブオイル 適量
① ハサミで豚肩の筋を切り、塩、胡椒をし、薄く叩いて伸ばします。
生卵に粉チーズを混ぜておきます。
➁ 薄力粉をつけ
先ほどの卵をつけ
パン粉をしっかりとつけます
③ ミニトマトを切り
塩とEXヴァージンオイルでなじませておきます
少ないオリーブオイルで揚げ焼きして、完成です。姪っ子が焼いたので焦げましたが、そこは御愛嬌。
幸か不幸か、何もしていないのによく職務質問にあいます。
こんなにブサカワなのに犯罪者に見えるんですかね。
つい最近も職務質問を受けました。私が何かしましたか?と尋ねても、カブに乗っている警察官はまあまあ、と笑うだけ。
職務質問は任意なので拒否出来ます。
そのことを伝えてもまあまあ、と笑うだけ。
私は、理由も何も説明せず人様を呼び止める無神経さにムカッ💢
私が時間が無いと答えても、まあまあ、と笑うだけ。私は思案しました。
・・・長ーーい長ーーい時間をかけて悩みました・・・途中警官に怪訝な顔をされました。
悩みに悩んで出した答えは・・
ママチャリで逃亡。
後ろから警察官の怒りがヒシヒシ伝わりますが、ここは川沿いの一方通行なので警察官がルールを破るわけにはいきません。
ある程度逃げ切った所で土手の上から下を見下ろすと、先程の警察官と目が合います。
AKB48『公式』の、上からマリコ下から警察って感じですね。
待ちなさいっ!と言いながらカブ特有のガシャコン、ガシャコンとエンジンをかける音がします。
私は夢中でフィトンチッドを感じながら更にママチャリで逃走。
ある程度逃げ切って土手の下から上を見ると、今度は警察官が上から私を見下ろしています。
お互いに見つめ合った後更に逃亡。
ガシャコン、ガシャコン音が夕焼けの空に響いていました。
ボナペティート♪