水素ガス吸入療法
会社経営者の保坂学です。保坂兄弟はUAEからの依頼で水素関連の技術や商材の輸出を依頼されました。
2007年に水素の医学的効果についての論文が「Nature Medicine」誌に発表されて以降、世界中で研究が盛んになっています。日本は水素技術において世界最先端となり、世界の水素技術の研究者が注目しています。
水素ガス吸入療法の例
・慶應義塾大学病院の水素ガス吸入治療
2%水素を18時間吸入
・大阪大学呼吸器外科の水素ガス吸入療法
1.3%水素を24時間吸入
慶應義塾大学病院、大阪大学呼吸器外科、一般社団法人水素健康推進協会認定の研究を基に記述しました。
◾️30万円以上レベル/据え置き型の本格的水素吸入器から代表的な機種をご紹介します。
品名 価格 水素発生量
シェルスラン 297,000円(税込) 100ml±10%/分
シェルスラン・プロ 495,000円(税込) 300ml±5%/分
ピュアラスキューブ プレミア 498,300円(税込) 240ml±10%/分
ラブリエリュクス 275,000円(税込) 60ml/分
ミンテック MT-A100 644,600円(税込) 100ml/分
MiZ MHG-2000α 825,000円(税込) 140ml/分
スイソニア 2,035,000円(税込) ※発生量不明/水素濃度0.3-1.0%
●ラブリエリュクス
ラブリエリュクスのスペック
価格 275,000円(税込)
吸引は口から?鼻から? 鼻
水素ガス濃度 1.0%
(「1分で60mlの水素発生」)
水素吸引時間 5分/15分/60分
水素水は? 水をふくむ好きな飲み物に水素注入可能
1.0ppm以上
サイズ 186x190x408mm
重さ 2kg
充電パワー 充電ではなくコンセント式
日々のメンテナンス ・電解補助液を補充
(成分は社外秘・口に入っても安全・水の電気分解をスムースにするためのもの)
・電解補助液は1ヶ月で交換:667円
・必要に応じ精製水を補給:1ヶ月200円
保証期間 1年
保証期間後の有償修理等 可能
その他 オプションでネックセットあり
ラブリエリュクスは大阪の会社「株式会社イズミズ」製の水素吸入器で、発生した水素ガスをお茶やコーヒーなどいろんな飲み物に注入して「水素入り飲料」をつくれるという大きな特徴があります。
※お茶やコーヒーに水素を入れられるのは、私の知る限りこの「ラブリエリュクス」と「シェルスラン」だけです。
ラブリエリュクスの水素ガス濃度は?
ラブリエリュクスの水素発生量は
1分で60ml
とされています。(ラブリエリュクス公式サイトより)これを「吸う空気中の水素濃度」で数値化します。
水素濃度:1.0%
(1分の吸気量を6,000mlとした場合)
家庭用としては充分な水素ガス濃度といえるでしょう。
2.ラブリエリュクスは連続吸引できる?
ラブリエリュクスは「連続吸引は60分まで」となっています。
3.水素ガスの安全性は?
ラブリエリュクスは水の電気分解によって水素を発生させますが、水道水やミネラルウォーターではなく付属の「精製水」を使うため、ただしく使えば塩素ガスが発生する心配はないでしょう。
4.ラブリエリュクスは水素水もつくれる?
ラブリエリュクスは発生した水素ガスをいろいろな飲み物に注入して「水素入り飲料」にすることができます。
5.ラブリエリュクスのランニングコストはどれくらい?
ラブリエリュクスの毎月ランニングコストは、1ヶ月867円(税別)が目安となります。
・電気分解をスムーズにするための「電解補助液」【1ヶ月ごと交換】:667円
・電気分解に使う「精製水」【1ヶ月2本目安】:200円(1分の吸気量を6,000mlとした場合)
●ラブリエエラン
「ラブリエエラン」は水素吸入器の草分け的存在である「ラブリエリュクス」と同じ、
株式会社イズミズ製のポータブル水素吸入器です。
水素製品を専門に扱っているメーカーさんなので、品質的には信頼できる製品だと思います。
ラブリエランのスペック
価格 174,900 Yen
吸引は口から?鼻から? 鼻
水素ガス濃度 最大0.5%
(「1分で30mlの水素発生」)
水素吸引時間 30分ごと
水素水は? なし
サイズ 115x77x135mm
重さ 600g
充電パワー 1回のフル充電で
水素吸引:30分x2回
日々のメンテナンス ・タンク内はメンテナンスフリー
・「専用液」は2週間で交換(使用頻度関わらず)500円
・専用液交換以外のメンテナンス不要
保証期間 1年
保証期間後の有償修理等 可能
その他 充電バッテリーパック付属
ラブリエエランの特徴
ラブリエランの特徴を知るために、水素吸引器を比較するときにチェックしたい以下のポイントからチェックします。
ラブリエエランは1分間で30mlの水素ガスを発生
ラブリエエランは「1分間で30mlの水素ガスを発生」とされています。
先進医療としても実施されている「水素ガス吸入療法」と比べてどうなのかという目安がつかみやすいという理由により、「吸う空気中の水素ガス濃度」になおして比較する方法をとっています。
医療機関で行われている水素ガス吸入療法
慶應義塾大学病院の水素ガス吸入治療:2%水素を18時間吸入
大阪大学呼吸器外科の水素ガス吸入療法:1.3%水素を24時間吸入
このような例があります。
ラブリエエランの「毎分30mlの水素発生」を、吸う空気中の水素濃度になおしてみましょう。
成人の安静時の呼吸量:約6,000ml(参考:毎分呼吸量)から計算すると、最大約0.5%濃度の水素ガス吸入ができることになります。
30÷6,000で0.5%
「ラブリエリュクス」と比べると約半分
同じ株式会社イズミズ製の水素吸入器「ラブリエリュクス」は「1分間で60mlの水素ガスを発生」となっており、ラブリエエランはその約半分ということになります。
機能的には劣っているわけですが、ラブリエエランはもともと「コンパクトさ」を重視して設計されたとのこと。「手のりサイズ」なのに充分な水素発生量というコンセプトの製品なんです。
ラブリエエランは基本連続吸引可能
ラブリエリュクスは「連続吸引は60分まで」(そのあとは最低30分休む)という制限がありました。
ラブリエエランはこの点が改良されており、基本的に連続吸引の制限は設定されていません。
連続運転で発生する熱対策として「冷却ファン」がついているとのこと。
ラブリエエランの水素ガスの安全性は問題なし?
通常の水を電気分解して水素ガスをつくる場合、天然の水に含まれる塩化物イオンから「塩素ガスが発生するリスク」があります。
▲水道水の残留塩素ではなく、天然の水に含まれる「塩化物イオン」が原因になります。
そのため、多くの水素吸入器ではこの対策のために「普通の水は使えない」という制限があります。
ラブリエエランも同様で、水素ガス発生のための「専用液」のみを使用となっています。そのため、塩素ガスなど有害ガス発生のリスクはないと考えて大丈夫でしょう。
ラブリエエランは水素水はつくれない?
水素吸入器のなかには「水素水もつくれる」タイプがいくつかありますが、ラブリエエランは水素吸入に特化しており、水素水はつくれません。
ラブリエエランのランニングコストは月1,000円未満
ラブリエリュクスを使っていくために必要な毎月のランニングコストは、月1000円が目安となります。水素吸引器の中ではランニングコストが低い部類に入ると思います。
水素ガス発生のための「専用液」:500円
使用頻度にかかわらず2週間で交換
ラブリエエランのメンテナス方法は?
ラブリエエランはタンク内部が「メンテナンスフリー」となっているため、必要なメンテナンスは「専用液」の入れ替えのみです。
ラブリエエランのメリット
コンパクト&軽量で持ち運びも簡単
デザインがよくてお部屋になじみやすい
連続吸入の制限が基本的にない
メンテナンスがラクで、ランニングコストも低め
ラブリエエランのデメリット
水素ガス濃度は若干低め
スペックに対して値段はそこそこする
● シェルスラン・エレ
シェルスラン・エレのスペック
価格(税込) 328,900円(税込)
水素ガス発生量 150ml±10%/分
水素ガス純度 99.995%(発生する気体中の水素濃度)
使用できる水 精製水(日本薬局方)のみ
運転時間 4時間タイマー
(ボタンを押せば最長約10時間まで連続運転可能)
水素水は? 付属の専用タンブラーを接続して生成可
サイズ W116×D131×H220mm
重さ 1.5kg
日々のメンテナンス 月1回程度 精製水入れ替え
500時間ごとにイオンフィルター交換
シェルスランシリーズとしては上記機種の「シェルスラン・プロ」もありますが、それぞれの特徴を比較。
シェルスラン・エレ シェルスラン・プロ
価格 328,900円(税込) 495,000円(税込)
水素ガス発生量 150ml±10%/分 300ml±5%/分
運転タイマー 4時間 最大8時間
サイズ 幅116×奥行131×高さ220(mm) 幅200 x 奥行250 x 高さ380(mm)
重さ 1.5kg 6kg
1. 「たくさん吸いたい」・・シェルスラン・エレの水素ガス発生量は150ml±10%/分
シェルスラン・エレの水素ガス発生量は、
水素発生量:毎分150ml±10%
となっています。
水素吸入器の水素ガス発生量についてどのように考えればいいか?という点についてはいろいろな見方があり、「30ml/分」でいいという話や、「1200ml/分」以上必要という説など、いろんな話があってわけがわからない。と困っている方も少なくないと思います。
毎分150mlの水素ガス発生量は
十分な発生量といえるひとつの基準
といえるのではないかと思っています。
水素ガス吸入療法は「吸気中の1-2%が水素」
水素ガス発生量:150ml/分の場合、1分間の呼吸量6000ccとすると、吸う空気中の濃度は下記になります。
150÷6000=0.025=2.5%
慶応大学病院などで行われている水素ガス吸入療法で一般的な「1〜2%」と比べて十分な数字です。
2.「長時間吸いたい」・・シェルスラン・エレはタイマーで4時間連続吸入が可能
自宅でできるかぎり長時間水素吸入していたいという方にとっては、水素吸入器の「連続吸入可能時間」も大きなポイントになります。
シェルスラン・エレの場合
ボタン1回押すと連続4時間運転(途中で止めてもOK)
合計で約10時間まで連続運転可能
ただし10時間連続運転する際は4時間ごとにボタンを押す必要があるため、たとえば「8時間の睡眠中、水素吸入し続けたい」といったことは難しいと思います。眠ってる時間に8時間とかフルに吸入し続けたいって人は、シェルスラン・エレはやめといたほうが良いです。
3.「気楽に使い続けたい」・・基本メンテナンスフリーなシェルスラン・エレの仕組み
シェルスラン・エレはコンセントにつないでいさえすれば、12時間に1回、「予備運転」が行われ、機器内部の状態を一定に保つということが行われ、機械内部を掃除したりといったメンテナンスは不要になっています。さらに水素吸入中は純酸素が精製水タンク内に注入されるため、タンク内に細菌やウイルス等は生存できない状態が保たれる仕組みになっています。基本メンテナンスフリーとはいえ、カニューラなどの衛生面については注意を払う必要はあります。
「脱イオンフィルタ」で精製水の純度も保たれる
また「脱イオンフィルタ」というのが備わっていて、これによりひんぱんに精製水を入れ替える必要がなくなっています。
水素吸入器で精製水を使用する理由のひとつは「水素以外の不純ガスが出ないようにする」ためですが、精製水も「入れっぱなし」にしていると純度が失われていき、不純ガス生成のリスクも高まっていきます。もし脱イオンフィルターがついてないとどうなるの?その場合、精製水をひんぱんに取り替える必要が出てきます。
12時間ごとの予備運転
吸入中のタンク内への純酸素注入
脱イオンフィルターで精製水の純度を保つ
このような仕組みにより、シェルスラン・エレに必要なメンテナンスは「約月1回、精製水を全部入れ替える」(水素吸入により精製水が減った場合は随時継ぎ足す)のみでよくなっています。
ランニングコストはイオンフィルタと精製水費用
月1回交換(および減ったら随時継ぎ足し)する精製水:ドラッグストア等で1本500ml 150円程度
500時間使用で交換する脱イオンフィルタ:6,765円(税込)
脱イオンフィルタは、仮に毎日4時間使用するとすると4ヶ月に1回くらいで交換です。
4.「性能が良く、低価格のものがほしい」・・ シェルスランのコストパフォーマンスは?
旧型のシェルスランもそうでしたが、シェルスラン・エレも「オンラインでの販売に特化した製品」となっています。これにより販売価格が抑えられています。
●ミンテック MT-A100
ミンテック MT-A100のスペック
価格 644,600円(税込)
吸引は口から?鼻から? 鼻
水素ガス濃度目安 1.67%(「1分で100mlの水素吸入」)
水素吸引時間 2時間タイマー 最大連続10時間運転
水素水は? オプション
重さ 1.8kg
サイズ 145x145x220mm
充電パワー 充電ではなくACアダブター式
日々のメンテンナンス・
長期的メンテナンス ・精製水を補充
(ドラッグストア等で購入)
・基本メンテナンスフリー
ミンテックMT-A100は、ソニーから独立された方がつくったデザイン家電メーカー「cado」社とのコラボレーションによる優れたデザインが特長です。
性能的には
水素ガス発生量100ml/分
1回2時間、最大10時間連続運転可能
など、「シェルスラン」と非常に似た性能になっています。
1.ミンテックMT-A100の水素ガス濃度は?
ミンテックMT-A100の水素発生量は
1分で100ml
「吸う空気中の水素濃度」であらわすと
水素濃度:約1.67%(1分の吸気量を6,000mlとした場合)
家庭用として充分な水素ガス濃度といえるでしょう。
2.ミンテックMT-A100は連続吸引できる?
ミンテックMT-A100は
1回の運転で2時間
最長10時間まで連続運転可能
個人的に、ポータブルではない本格的な水素吸入器に期待したいことの一つが「長時間連続運転」だと思っています。ミンテックMT-A100は高額なだけあって、十分な連続運転時間といえますね。
3.水素ガスの安全性は?
ミンテックMT-A100は精製水のみを使って水素を発生させるため、水に含まれる塩化物イオンから塩素ガスが発生する心配はないと考えられます。
4.ミンテックMT-A100は水素水もつくれる?
ミンテックMT-A100に水素水生成機能はありません。最初にご紹介した「シェルスラン」と性能的には非常に近いミンテックMT-A100ですが、この点だけはシェルスランに軍配が上がります。
5.ミンテックMT-A100のランニングコストはどれくらい?
ミンテックMT-A100の毎月ランニングコストは、
水素発生用の「精製水」:2週間に1回入れ替え(ドラッグストアで150円程度)
専用フィルター:500時間使用で交換(3,300円)
水素吸入器のなかでは比較的ランニングコストがかからない部類だと思います。
6.ミンテックMT-A100に必要なメンテナンスは?
上記の「精製水入れ替え(2週間に1回)」と「フィルター交換(500時間ごと)」が必要なメンテナンスになります。衛生面については「コンセントをつないでおく」という条件つきですが、定期的に精製水に電気が流れることによる殺菌作用があるようです。
ミンテックMT-A100の総評
ミンテックMT-A100は値段が高めですが、水素ガス発生量や長時間連続運転など、家庭用水素吸入器としては優秀な性能を備えているといえます。
ミンテックMT-A100は「日本製」となっていますが、cado社とコラボしたデザイン性に特長があり、デザインに惹かれるものがあれば検討してみてもいいかもしれません。
◾️ 高圧酸素カプセル
現在、日本の医療施設の場合は、基本的にコンパクトサイズの酸素呼吸器ではなく、設置タイプの酸素カプセルとなります。
高圧酸素カプセルの期待できる効果について
酸素カプセルの基本理論「ヘンリーの法則=液体に溶解する気体の量は、気圧に比例して増加する」により通常の生活気圧1.0気圧を最大1.3気圧(1.35気圧未満調整)まで高加圧し体に取り入れる酸素を増加させます。高圧酸素カプセルは酸素分圧を上げ 「溶解型酸素」 を通常の3倍以上に増やします。高気圧環境であるカプセル内で高濃度酸素を吸入することにより 「結合型酸素」も増やします。日常呼吸時に取り込む量よりも多くの酸素を身体に取り込み体調を整えるレオロジー効果を期待する装置のことです。※レオロジー効果とは身体全体に均等に圧力をかけることにより骨格や筋肉のバランスを整え本来の形に戻す効果です。
自律神経機能不全の改善効果
高圧酸素カプセル内で1.3気圧という圧力でからだを圧迫することにより、全身の静脈血が体の中心部分に分布しやすくなり、脊柱管内の脊髄硬膜外腔というスペースに網の目のように走行している弁のないBatson静脈叢が拡張しやくすなるため、脊柱管内の圧力が上昇することが期待できます。点滴による補液で、さらに血管が拡張します。これにより脊髄硬膜外腔のショックアブソーバー的働きが改善し、頭痛や自律神経機能不全などの症状が改善することが期待できます。
疲労回復/健康増進効果
酸素には乳酸に代表される疲労回復物質を分解・除去する働きが有るため、質の良い酸素を大量に取り込むことにより、筋肉細胞が活性化され疲労感の軽減が期待されます。
運動不足や大気汚染などで酸素不足になりやすい最近なので「疲れたかな?」と思ったら早めのケアをお勧めします。
アンチエイジング/ダイエット効果
毛細血管の固まりである皮膚は酸素が届きにくい組織です。
高圧酸素カプセルは毛細血管も通りやすい溶解型酸素を皮膚の隅々まで供給してくれます。その結果、血行が促進され美肌に欠かせないコラーゲンの合成や新陳代謝が高まり、アンチエイジング(若返り)効果が期待されます。また、脂肪を燃焼させるにはたくさんの水分と酸素が必要です。高圧酸素カプセルは細胞に酸素を体に行き渡らせ細胞の新陳代謝を活性化しますので、脂肪燃焼が促進されメタボリック症候群などの予防も期待されます。
ストレス解消
高圧酸素カプセルは、細胞の隅々まで酸素を供給しますので、細胞が活性化し、だるさ・寝不足・目の疲れ・ストレス解消に効果が期待されます。
怪我の治癒促進効果
細胞の再生には大量の酸素が使われます。しかし、怪我や炎症を起こした組織は、毛細血管が圧迫されていて酸素が十分に届きません。高圧酸素カプセルは、体の隅々まで酸素を供給しますので、細胞の再生時間を大幅に短縮する効果が期待されます。プロスポーツ選手等が積極的に取り入れ効果を実感しているようです。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?