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オンラインで行うケースメソッド型セミナーで使用するケースを作成するときに気をつけていること

ケースを作成するときは、教育目的と議論を通して獲得してほしいことを考えるのは大前提です。私の場合、この大前提を踏まえて3つくらい気を付けていることがあります。

長くて3ページ

学生としてビジネススクールに通っていた頃はそれこそ30ページで付属資料もたくさんついているケースとかもありました。ページ数がそれなりにあるケースというのは論点もたくさんあって、学ぶことも多いと思います。長くなければケースで扱うこともできない内容というのもあります。
長いケースを議論することが大好きな私ですが、自分が講師をする場合、教育目的をできるだけ絞って短いケースを作ることがほとんどです。参加者の予習負担を軽減することも狙いとしています。

リアリティがあること

ケースはフィクションであることもありますが、その場合であっていかにケースにリアリティを込めることができるかがとても大事です。ケースにウソがあることを少しでも参加者が感じると、そういったウソを感じ取った参加者の集中力はすぐに切れてしまうものです。当然、学ぼうという気にもなりません。
リアリティが込められなかったケースは使わずにお蔵入りさせます。

え?となる展開でしかも終わること

ケースは読んでわかる、といった類のものではありません。ケースを読んだ参加者はどこかしらに疑問なり問題を感じます。そして議論することでその問題を考えていくのです。読んでいて、ツッコミどころが満載というケースは議論が活発になることが多いです。小説のような記述方法を参考にしてケースを書くこともあります。


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