一斉指導の限界

 教員になって16年目ですが1年目の時のことが忘れられないです。他の先生方も人によって差があるものの1年目のことはよく覚えている方も多いでしょう。学生時代に家庭教師や塾の個別指導の経験があったので教えることにそれほど不安に思っていませんでした。しかし、新年度早々に1対他(つまり一斉指導)で教えることの難しさを本当に痛感しました。一生努力しても満足するレベルどころかそこそこのレベルにもならないではないかと思ったことも今でも覚えています。あの頃よりも授業のレベルは上がったかと思いますが、やはり根本的には、「全員ができるように」というレベルの授業は本当に難しいです。(できるようになるのではないなんとなくみんなが楽しい授業はできますが。)
 当時は独身で何時まででも残れる状態だったので毎時間の授業の流しを前日夜にシミュレーションして翌日のためにそなえていました。また、ほとんど毎週日曜日には仕事に行っていました。今思えば異常な状態でした。でも、あの時の経験があるから『学び合い』を理解することが(本当に理解しているかは心配ですが)できたし、家族の幸せのためを第一に考え行動することができています。家族のために毎日定時退勤を目指して頑張ります。

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