AI型学習教材Qubenaと1年生 その3
本校には、実験的に「AI型学習教材 キュビナ」が導入されています。
いよいよ、本格的にキュビナでの学習が始まります!
成果が上がっているという話は、チラチラ聞きますが、
大きい学年の話だったり、
中学校での話だったりするので、
はっきりいっちゃうと、、、、どうなるか不安です。
でも、やります!
子どもたちに「初めてだけど、やってみよう」と伝え、
子どもたちと共にチャレンジしていきます。
3日目 1月8日(金)単元をキュビナで進める
単元をキュビナで進めるとは、、、
従来型の一斉授業をせずに、
キュビナで学習内容を習得させるという意味です。
授業しないと決めることは、
私にとって、とても大きなハードルでした。
とはいえ、十分な実績がないのに、
「来年度もキュビナを入れてください!」
とは、教育委員会に言えないので、覚悟を決めました。
最悪の場合(=学習内容の習得状況が悪い場合)、
改めて授業しなおせばいいと腹を括って、
実践を始めました。
キュビナの操作は、20分に限定し、
前後に、導入とふりかえる時間をしっかりとるとしてスタートしました。
教室でのルールは、
・どこで誰と学習してもいい
・教科書を使って学習を進めても良い などなど
先行実践校のルールをそのまま適用してみました。
やりながらいじりんカラーを混ぜていこうと思っています。
この日もトラブル発生
本当に毎日、何か起こります。
学習支援をしたくても、機器のトラブル対応に振り回されます。
しかし、ここをグッと我慢して、子どもたちとともに乗り越えれば、
子供達の機器とアプリの習熟レベルが上がると信じ、辛抱しています。
トラブル① パソコントラブルで、2人の子がキュビナを使えない
いくつかのトラブルシューティングを行いましたが、
改善されず、、、涙。
トラブルの間、学習が進まないのはもったいないなぁと思いながら
「困ったわー、あかんわー、なおらへんわー」
と、言ってみると、
周りの子が
「〇〇くん、一緒にやろー」
と、声をかけてくれました。
1台のキュビナをはさんで、ワイワイ言いながら一緒に学習していました。
トラブルなく使えるのが理想ですが、
トラブルをきっかけに見える子供の姿もあるなぁと感じました。
トラブル② 画面が消える
画面が真っ黒になったタブレットを持ってきて、
「先生、いきなり消えてん。。。悲」
と、訴える子が5人。
「充電は十分なはずなのに、なぜだろう」
と、しばらく原因がわかりませんでした。
タブレットの電源ボタンを
不意に押してしまっていることがわかりました。
電源ボタンを下にして、タブレットを立ててしまうと、
電源ボタンが押されてしまうのです。
「タブレットを外して、縦にして使うときは、
ボタンを上にしてください」
と、アナウンスすると、このトラブルはゼロになりました。
このように、
大人が使っていると起こりえないトラブルが、授業中には頻発します。
授業でのパソコン利用が先生たちに好まれない理由もこの辺りにあります。
ならば、、、
今、私は、ICT教育主任として、
できるだけトラブルを洗い出して、
トラブルが起こりにくい環境作りを目指していこうと、密かに腹を括っています。
4日目 1月12日(火) マスターモードを使ってみる
今日は、復習用の「マスターモード」を使ってみました。
使い分けはよくわかっていないのですが、
とにかく、やってみました。
使ってみると、わからないことがたくさん出てきました。
やっぱり、やってみることって、大切です。
キュビナの方に聞いてみようと思います。
わからないこと① マスターモードのクリア条件?
マスターモードを始めると、
ずっとそれが続くのです。
「やっても、やっても、なかなかクリアできない、ずっと続く。」
と子どもが言っていました。
しかし、
「おめでとうございます!終了です!」
というようなメッセージが表示された子もいました。
よくわからないので、聞いてみます。
わからないこと② マスターモードを終了したいときどうする?
「ラーニング(通常学習モード)に戻したいけど、戻せない。」
と、言っていた子がいました。
とりあえず、
アプリを終了して、
再度立ち上げると、ラーニングモードに戻すことができました。
本当にこれでいいのか?
学習内容を習熟させるために、もっとふさわしい選択があるのだろうか?
どんな便利な道具も、使い方次第なので、
制作側の意見を聞いてみようと思います。
学習後、子どもたちの感想欄によくある表記
「わからなかったけど、なんとなくわかってきました。」
です。
この表記は、下位層の子の記述です。
自分で学習できる力を既に備えている上位層の子の記述でないんです。
私は、下位層の子に対しては、
手取り足取り丁寧に発問と指示を繰り返していくことが最適解だと思っていました。
しかし、キュビナは、下位層の子でも自分の力で、
わかるとわからないの境目を行き来できるんです。
授業をしなくても、教材と子どもの力で、
新しい学習内容が
「わかりかけている」
ところまで来ていることに感動しています。
キュビナという学習アプリは、
繰り返しながら、スモールステップでわかっていけるように、
設計、実装されているのことの現れと見ています。
一方で、
タブレット学習だけでは、理解が追いつかない子もいます。
そういう場合は、
やはり、従来の具体物の操作経験が必要だと感じています。
だから、
つまづいている子には、具体物を一緒に動かしながら、理解を深める声かけをしています。
具体物操作アシストがいいのか、余計なお節介なのか、
わからないですが、、、、いろいろやってみます。
今後の展開がますます楽しみです。
5日目 1月13日(水) 引き続き学習を進める
機器のトラブルが減り、学習支援に時間が使えるようになってきました。
「どう?」
と、声をかけながら子どもたちの学習状況を覗きに行けるようにもなってきました。
困っている子には、言葉で説明しすぎず、
イラストに書きながら、やり方を見せるようにしています。
レクチャー後、
そばで様子を見ていると、
どの子にも、
同じような問題が続いているうちに、ハッとする瞬間があるようです。
そこから一気に正解が続き、自信に繋がっていることが見とれました。
課題:進度の調整
上位層はどんどん学習を進めていきます。
下位層も確実に成長していますが、そのあゆみはゆっくりです。
このままでは、差は開く一方です。
次なる課題は進度の調整です。
今年度のいじりん学級では、
子どもたちの言葉から、ありたい学級の姿を言語化しています。
そのうちの一つが「みんなが勉強も運動もできる」です。
自分だけ良ければいいでなく、
誰にでも得意なことと、得意でないことはあるけれど、
一人も見捨てないということを大切にしています。
想いを実現させるために、
子どもたちに何を語りかけ、
どんな行動を引き出していきたいのかを
戦略的に考えていきます。
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