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□冬(四季)「11月7日〜2月3日頃」

いよいよ明日
「立春(りっしゅん)」を迎えます。

春の幕開けです。

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待ち遠しかったその訪れ。

この節目の日に
雪や紅葉の美しかった冬の日々を

「二十四節気(にじゅうしせっき)」
「七十二侯(しちじゅうにこう)」に沿い
ふりかえりたいと思います。

◎二十四節気/✳︎七十二侯

◎立冬・りっとう/
✳︎山茶始開・つばきはじめてひらく
✳︎地始凍・ちはじめてこおる
✳︎金盞香・きんせんかさく

◎小雪・しょうせつ/
✳︎虹蔵不見・にじかくれてみえず
✳︎朔風払葉・きたかぜこのはをはらう
✳︎橘始黄・たちばなはじめてきばむ

◎大雪・たいせつ/
✳︎閉塞成冬・そらさむくふゆとなる
✳︎熊蟄穴 ・くまあなにこもる
✳︎鱖魚群 ・さけのうおむらがる

◎冬至・とうじ/
✳︎乃東生・なつかれくさしょうず
✳︎麋角解 ・さわしかのつのおつる
✳︎雪下出麦・ゆきわたりてむぎのびる

◎小寒・しょうかん/
✳︎芹乃栄・せりすなわちさかう
✳︎水泉動・しみずあたたかをふくむ
✳︎雉始 ・きじはじめてなく

◎大寒・だいかん/
✳︎款冬華 ・ふきのはなさく
✳︎水沢腹堅・さわみずこおりつめる
✳︎鶏始乳・にわとりはじめてとやにつく


冬の始まりは、

◎立冬・りっとう
(11月7日〜11月21日)でした。

冬のしんと冷えた空気が
朝晩ただよい出す頃です。


その初候は
✳︎山茶始開・つばきはじめてひらく
(11月7日〜11月11日)。

山茶花(さざんか)が冬の訪れを
祝福するかのように咲き始めます。


次候は、
✳︎地始凍・ちはじめてこおる
(11月12日〜11月16日)。

霜柱がその姿をあらわし始める頃でした。


末候は、
✴︎金盞香・きんせんかさく
(11月17日〜11月21日)。

冬を代表するお花
水仙(すいせん)の咲く時季です。


続いては、

◎小雪・しょうせつ
(11月22日〜12月6日)。

北国や山間部では雪が舞い始める頃。
都会では、紅葉が美しい季節でした。


その初候は、
✴︎虹蔵不見・にじかくれてみえず
(11月22日〜11月26日)。

陽射しが優しくなり、
空気が乾燥し始めたことで
虹があまりみられなくなるそうです。


次候は、
✴︎朔風払葉・きたかぜこのはをはらう
(11月27日〜12月1日)。

紅葉の麗しさに人々が心奪われる頃、
その葉を散らすように
木枯らしが吹き始めます。


末候は
✴︎橘始黄・たちばなはじめてきばむ
(12月2日~12月6日
)。

柑橘類が旬を迎える時季です。


そして、
◎大雪・たいせつ
(12月7日〜12月21日)。

動物たちが冬支度を始める頃でした。


初候は、
✴︎閉塞成冬・そらさむくふゆとなる
(12月7日〜12月11日)。

草花のにぎわいが消え、
冬らしい景色が広がり始めます。


次候は、
✴︎熊蟄穴 ・くまあなにこもる
(12月12日〜12月15日)。

熊が冬眠に入る季節です。


末候は、
✴︎鱖魚群 ・さけのうおむらがる
(12月16日~12月21日)。

鮭が故郷の川へ帰り、
次の世代へとバトンをつなぐ時季でした。


いよいよ

◎冬至・とうじ
(12月22日〜1月4日)。

本格的な冬の幕開けです。


初候は、
✴︎乃東生・なつかれくさしょうず
(12月22日〜12月26日
)。

寒い冬に成長を始める
「なつかれくさ」に由来する候でした。


次候は、
✴︎麋角解 ・さわしかのつのおつる
(12月27日〜12月31日)。

大型の鹿がその角を落とす頃です。


末候は、
✴︎雪下出麦・ゆきわたりてむぎのびる
(1月1日〜1月4日)。

積もる雪の下で、麦が芽を出し始める頃だそう。


続く、

◎小寒・しょうかん
(1月5日〜1月19日)。

その初日を「寒の入り」と呼ぶこちら。
この日を境に寒さが一段と厳しくなります。


初候は、
✴︎芹乃栄・せりすなわちさかう
(1月5日〜1月9日)。

春の七草の一つ、
芹(せり)が旬を迎える季節です。


次候は、
✴︎水泉動・しみずあたたかをふくむ
(1月10日〜1月14日)。

空気がしんと冷える中
地中の水は溶け始める頃だそう。


末候は、
✴︎雉始 ・きじはじめてなく
(1月15日〜1月19日)。

雉(きじ)の恋の季節の到来です。


最後は、

◎大寒・だいかん
(1月20日〜2月3日)です。

冬最後の二十四節気。
一年で最も寒さの厳しくなる頃です。
それでも少しずつ春の気配がただよい始めます。


その初候は、
✴︎款冬華 ・ふきのはなさく
(1月20日~1月24日)。

ふきのとうが芽吹き始める頃でした。


次候は、
✴︎水沢腹堅・さわみずこおりつめる
(1月25日〜1月29日)。

沢の水さえも凍ってしまう
寒さとのこと。


末候は、
✴︎鶏始乳・にわとりはじめてとやにつく
(1月30日〜2月3日)。

本来は、春から初夏にかけてしか
卵を産まない鶏。

その季節を迎えたことが
表現された候です。


冬の二十四節気と七十二侯を
一挙にご紹介いたしました。

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山茶花、水仙の開花とともに
幕を開けたこの季節。

紅葉の時期を過ぎると
自然界全体が静けさに包まれます。

そして、雪どけの後に流れ始めるのは
春のやわらかな空気。

冬もやはり
麗しい季節でした。


明日からは、春。

名残りの寒さに気をつけながら
花々を愛でる日々を
過ごせたらと想います。

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