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子としての責任。

今日は、統合失調症を患い、今年の2月から精神科へ入院中の私の母が病院を退院後に入所する予定の施設の契約の手続きに、ひとり行って来た。


今日の記事のトップ画像は、そちらの施設の素敵なリビングの写真だ。(前回同様、撮影許可とSNS掲載の許可をいただくことが出来たので、こうして貼り付けてみました!)


(母のこれまでの詳しい経緯などはこちらの記事を、
よろしければお願いいたします。↓↓)


私の母が精神科へと入院をしたのは、今回が三度目だ。


そうして彼女が長期入院をする度に、娘である私は退院後に母が入所するための施設を探し、契約をし、荷物を搬入し、母が住むことになる部屋を整える、この一連の流れを毎回繰り返して来た。


今回母が入院をした当初は、入院前に元々いた施設に彼女には戻ってもらうつもりでいたのだけど、本人の強い希望により今回も、新たな施設を契約するに至った。


以前いた施設では、統合失調症特有の激しい妄想症状、陽性症状に囚われていた母。 


そのときの恐怖の感覚が今でも残っているそうで

「今回新しい施設に入居を決めることが出来たら、その施設には長期に渡ってお世話になること!」

と言う条件を私は設けて、母には新しい環境で生活を始めてもらうことにしたのである。

 

この施設探しから契約、そして引っ越しをさせる、の一連の流れを何度も何度も繰り返すことは、なかなかに心身を消耗するものだ。


私の場合はありがたいことに、現在は専業主婦としてやらせてもらっているので、どうにかこうにか、物理的距離が離れている実家の間接的介護、子育て、そして自分のやりたいことを、同時進行で進めることが出来ているけれど。


今回ばかりは本当に、三度目の正直!で、母が新たな施設を安住の地としてくれることを、切に願うばかり。


老人ホームの契約書などの書類関係の内容は、だいたいがどこの施設も似たりよったりな構成だ。


どの施設にも共通してあったのは「意向確認シート」と言うものだった。


契約書や重要事項説明書の説明を受けるときに、こちらの書面についても必ず毎回、職員の方から説明を受ける。


この書面は入居者本人に、万が一のことがあったときにどう対応をするか?の部分の、入居者の家族の意向を事前に確認し、書面に残しておくためのものだ。


今日は改めてじっくりその書面を読んで、少しフリーズしてしまって、考え込んでしまったのでその内容について考えたくて、こうしてnoteに残しておこうと思った。


<終末期について>

医師により治療しても回復の見込みがないと判断された場合、ご入居者様に最期のときを「どのように」過ごして欲しいとお考えですか?お答え下さい。

①病院にてできる限りの救命・延命治療を希望します。

②施設にて看取り援助のもと最小限の治療(苦痛を取り除く等)で、自然な形で迎える最後を希望します。

③自宅で最後を迎えることを希望します。

④その他(    )

「終末期意思確認シート」


その次の質問には、


『看取り援助に至る前に、当住宅内で呼吸停止をされているのを発見した際、どのような対応を希望しますか?』

と言う、なかなかに家族側の精神面へのパンチ力のある質問もあった。


このように間接的とは言え、親の介護を担うようになると、彼らの人生の最期の瞬間をどう過ごさせるのか?と言う判断まで、子に委ねられるようになるのだ。


子としての責任が、そこにはある。


両親共に50代で大きな病を患い、論理的かつ客観的思考力が失われてしまったため、彼らの一人娘である私には30代に入って早々、いっきに重大な決断を迫られる場面が増えた。


これが、超高齢化社会の現実だ。


『うちはまだ介護は関係ないしね。』

そんな声が聞こえて来そう。私も実際に自分がこうなってみるまでは、そう思っていた。


でも思う。


こうして責任を背負うことで、その人の器って、段々と大きくなって行くんじゃないのかな〜?って。


責任を感じると当然のことながら、そのことについて真剣に考えるようになる。


子としての責任。

そして、子供達の親としての責任。


『どうき、息切れ、気つけに』でおなじみの求心のCMにあるように、私達の世代=中間管理職世代は、責任世代だ。


否が応でも、自然な流れで様々な責任を負う立場になる。


だから私はいつも思う。


こうして責任を負う世代に突入してしまう前に、少しでも身軽なうちに、自分の生きたいように生きた方がきっと良い!って。


破天荒でもいい。 

思考がぶっ飛んでてもいい。 


背負うものがなくて、やりたいように自分の生きたいように生きれる時期が、人生にはあった方がきっと良いんじゃないかな〜?って、私はいつもいつもそう感じている。



ここまで読んでくださってありがとうございました!


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