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特別支援の子どもたちの眼

私は特別支援学校で15年働いています。その経験の中で、私が大切にしていること、実践の中で子どもと繋がれたなって実感した経験を書きたいと思います。

特別支援の子どもたちと関わるにつれて「世界の見え方が違うんだ」と本当に思います。

一人でしゃべっているように見えるけど、その子の中には、そこに実際に相手がいて、リアルにストーリーの中でしゃべっているんだなと。夢中な事には、自分もおもちゃの目線になって・一部になって遊んでいる。キラキラしたものの中に、音や色や他の世界が見えている。

現実が正解で、個人の世界が嘘と思いがちだけど、本当にそうなのかな。

そもそも私たち一人ひとりが生きてる現実も、実際は自分の眼でしか見ることはできないし、共通する部分が多少多いってだけで、微細な部分は全然違って見えていると思う。

そう思うと、特別支援の子どもたちは、「自分の世界で生きる」を拡大しているだけなんじゃないかな。拡大しすぎて、社会とブレが起こっている。

そう思いながら、その子の眼になってみようと意識しています。新しい世界の見え方。すごく豊かだと思いませんか?



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