死生観
5歳の息子が、「人間は、みんないつか死ぬ」ということを最近知り、ビックリしたみたいで、ここ数日、寝る前にオイオイ泣いています。笑
「お墓の中に入ったら、出れなくて怖い」「お父さんとお母さんがいなくなったら、僕お菓子食べることしかできない(食料が無くなり不安という意味っぽい)」「死んだら無くなるの?」「どうしたらこの家に帰ってこれるの?」「魂って何?」
とにかく寂しい・怖い・不安・どうなるか分からない。
確かに、ずーっとあると思っていた自分が、いなくなってしまうと気づいた恐怖、私もあったかも・・・。
死について、大人も経験したことないから分からないし、学校ではもちろん教えてくれない。
私がずっと思っていたことが、人間の一番の恐怖って「死ぬこと」なんじゃないかなっていうこと。できるだけ長く生きたいから、働いて・お金貯めて・病院行って・薬飲んで・・・。死ぬことの恐怖さえ乗り越えたら、人間は自由になれるんじゃないかって。
文筆家・哲学者の池田晶子さんは、癌で46歳で亡くなっているが、一切死を恐れていなかった。
私とは考える精神である。断じて身体ではない。
「私が魂」なのでなく「私の魂」という言い方もなく、「魂の私」というのが近いのかもしれない。
「考える精神は、誰のものでもなく、不滅です」
全体が分裂して魂の私になっている。だから精神は誰のものでもないし、いつでもずっと生き続ける。そんなイメージ。
力強い言葉。そして言葉が本当に精神につながり、魂で生きていた人なんだろうな。
私も、死ぬことが怖い。けど、ちょっとでも前向きに考えられたら。魂は他の人の心に宿って生き続けると実感できたらいいな。息子にもそう思ってほしい。死は生と隣り合わせで、負のことではないと知ってほしい。
息子にはこの絵本を、私はもう一度池田さんのこの本を読もうと思いました。