「隣人の愛を知れ」「海の見える理髪店」を読んだ日

すっかり投稿に間が空いてしまいました。
なぜならクリスマスのこのタイミングでコロナに初感染したからです。
見事にこの週末は家で大人しくするクリスマスです。
とは言うものの、熱にうなされていたのは平日の間だったため、近所をお散歩程度には歩いたけど、体力どこ行った…?
そして私の味覚もどこへ…?
一緒に暮らしている恋人には色々と迷惑をかけてしまったけれど、鬼の免疫を持っているのか陰性をキープし、二人とも無事に年末の帰省はできそうで安心。

コロナにやられる前に読んでいた2冊の感想文書きます!


・強く、恋をして生きる

人生でいちばん好きな人となら、幸せになれますか?
不倫と仕事に一生懸命なパラリーガル、初恋の相手の同棲を続けるスタイリスト、夫の朝帰りに悩む結婚3年目の妻……。誰かを大切に想うほど淋しさが募る日常は、予想外の""事件""をきっかけに一変する。
自分で選んだはずの関係に、どこで決着をつけるのか?
素直になる勇気を得て、新しい人生を踏み出す6人の軌跡を描いた恋愛小説。

まずは、尾形真理子さんの「隣人の愛を知れ」です。
最寄り駅に新しくできた本屋さんを覗いているときに、そういえばSNSで話題になっていたなと思って買った本でした。
尾形真理子さんの本初めて読んだけど、よかった!
あらすじは上記ですが、読み終わってからは、「女性として生まれた自分、強く、自分の足で決断していこうな!」みたいな、色々と厳しい現実があったとしても爽やかに意地を張って前を向きたい気持ちになりました。

あまり書きすぎるとネタバレになったり、せっかくの面白い構成を台無しにしてしまいそうなのだけれど、6人の女性の中でも青子さんが私は大好きだった。
ああいう強かな女性、みんな好きになってしまうでしょ。自分も青子さんみたいな女性になりたいと少なくとも私は感じました。

女性という性別に疲れた時に改めて読みたい1冊になったな。


・違う角度から見る家族

もう1冊、読んでいたのは、萩原浩さんの「海の見える理髪店」でした。

店主の腕に惚れて、有名俳優や政財界の大物が通いつめたという伝説の理髪店。僕はある想いを胸に、予約をいれて海辺の店を訪れるが…「海の見える理髪店」。独自の美意識を押し付ける画家の母から逃れて十六年。弟に促され実家に戻った私が見た母は…「いつか来た道」。人生に訪れる喪失と向き合い、希望を見出す人々を描く全6編。父と息子、母と娘など、儚く愛おしい家族小説集。直木賞受賞作。

久しぶりに短編集読んだな。
家族について、をメインに6つの話があるわけだけれど、私は特に「いつか来た道」が好きでした。
自分の視点からしか見ること、感じることができない母親について、母親は本当はどんな人物だったのか、どんな思いを自分に抱いていたのか、読みながら少しづつ分かっていく時間が愛おしくて、何故か涙が出るようなお話でした。

萩原浩さんの本も初めて読んだけれど、他の本も探してみたいと思いました。


今週はこんな感じ。
2022年も残り1週間まで来たけれど、あと1冊くらいは読めるかな。
明日から残り3日間、1週間ぶりに会社に復帰するけれど、通勤の体力くらいは残っていてほしい気持ちやら、あと3日くらいならこのまま休みたかったような気持ちやら、色々と考えている日曜夕方です。

おしまい!

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