満員御礼の大全マラソンとウイ文研放送局(WBBC)の復活
10月26日(木)はウイスキースクールで、第1回となる私の「モルト大全マラソン」、通称大全マラソンが行われる。これは2021年に出した私の「シングルモルトスコッチ大全」に掲載されている、すべてのシングルモルトを掲載順に飲んでいくというもので、まずはアバフェルディ、アベラワー、アビンジャラク、アイルサベイ、アルタベーン、そしてアナンデールの6種類。そのための資料、そしてそれぞれの蒸留所の画像を用意し、最初にストーリーを紹介。その上で順番にテイスティングした。
「シングルモルトスコッチ大全」を出してたった2年半しか経っていないが、すでにかなりの部分で変わっている。大全の時と同じボトルは3種類しかなく、あとは初めてのボトルだ。中でも驚いたのが、アビンジャラクとアナンデール。アビンジャラクは、2年半経ってはるかに良くなっているし、アナンデールはオフィシャルのマンオスワード(マン・オブ・スワード)が出ていたので、今回はそれでテイスティング。
アビンジャラクは、ちょっとクセになるし、アナンデールは、やはりスモーキーだ。今回やった6本中、アイルサベイ、アナンデールが顕著にスモーキー。なかなか面白いモルトマラソンとなった。参加者は50名近くとマックスで、最後は締め切ったほど。次回の第2回は11月30日の予定だ。
その日は朝からミーティングが続き、疲労コンパイだったが、なんとか夜までもち、翌27日の金曜も午後からミーティング三昧。午前中は、ガロアは校了で一段落したが、間髪を入れずにイヤーブックの校正・執筆が待ったなしとなっていて、その作業に没頭。この1~2週間、机に毎日12時間以上座って執筆、校正をしているせいか腰から背中、首がパンパンでとうとう痛みが出る始末。筆を止めるわけにもいかず、ひらすら書き続けている。
ということで午後から再びミーティングで、他社さんとのミーティングが、この日は相次ぐ。次から次へと新しい企画、新規事業の話が持ち込まれていて、毎日、それにも対処している。今しかできない面白い企画ばかりだが、はたして私の体がもつのかどうか…。まあ、やらないよりはやったほうが良いと、前向きに考えるようにしている。
ミーティングが一段落したところで、休む間もなく、7月を最後に中断していたWBBCの久しぶりの再開に向けて準備。WBBCとは“ウイ文研放送局”の略で、まあ、イギリスのBBCのワイド版という意味でもある。もっともワイドではなく、むしろワイルドかもしれないが。とにかくWBBCを担当していたスタッフ2人が抜けてしまって、誰もできる人がいなく、仕方なくトムセンさんとスマホでやろうかと話していたが、それもチンプンカンプン…。それでも、やると決めた以上、やるしかなく、渋谷さんにも声をかけ、予定通り7時からアイパッドでオンエア開始。といってもYouTubeライブだが。
とにかく4か月近くやっていなかったので、イベントが満載で、その告知にほぼほぼ45分を費やしてしまう。さらに準備段階でビールとハイボールを飲み、始まってすぐに恒例のカンパイで、東京フェスのM&H、イスラエルのシングルモルト、シングルカスクの封を切ってしまったため、けっこう飲むことに。疲れもピークで、やりながら途中で眠くなってしまった。それでも無事終えることができて、ホッとしている。これも次回は12月1日の金曜日で、考えてみれば再び、モルトマラソンとの連チャンである。
次回のWBBCではウイスキー10大ニュースも復活させるので、楽しみにしていてもらいたい。ニュースがありすぎて、選ぶのが逆に難しいのだが。