土屋守のウイスキー日和

作家、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』の編集長…

土屋守のウイスキー日和

作家、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』の編集長として活躍中。ウイスキー文化研究所代表。2011-2023年8月までFCブログ(http://mtsuchiya.blog.fc2.com/)。9月よりnote始めました

最近の記事

コニサー教本とマクアケの特別テイスティングセミナー

 この1~2週間、一社のクラウドファンディングやコニサー教本の執筆・校正、そしてウイスキープロフェッショナル(WP)の官能の採点に追いまくられていた。特にWPの官能試験は4種のブラインドの筆記を含むため、受験者一人ひとりが4枚の解答用紙を提出している。受験者が約200名だったため、4×200で800枚。その解答用紙のすべての採点を行ったため、眼も腰も、そして集中力も要求され、最後の3連休は心身ともに極度に疲れてしまった。  さらに並行して行っていたコニサー教本の中巻、スコッ

    • コニサー教本とWPの採点、そして軽量化した新しいガロアについて

       一社のクラウドファンディングが始まって一週間。現在までに200名以上の人に応援してもらい、190万円以上が集まっているが、まだまだ発信していかなければならないと思っている。金額はともかく目標は少なくとも1000名以上の応援で、これを持ってメーカー評議員、つまり実際にウイスキーを造っているか、これから造ろうと思っているクラフト蒸留所の方に一社に参加してもらいたいと思っている。  先週31日(土)に開かれたスクールのモルトマラソンでも、冒頭にそのことを参加者に申し上げた。今、

      • ジャパニーズの法制化に向けCFがいよいよスタート

         ついに昨日からマクアケのクラウドファンディングがスタートした。ジャパニーズウイスキーの法制化を目指して、私たちが一般社団法人・日本ウイスキー文化振興協会、ジャパニーズウイスキープロモーションコミッティ(JWPC)を設立したのが今年7月1日のこと。  議員連盟を国会につくってもらうためにも、10万人の署名を集めるためにも、そしてそのための調査、プロモート活動をするにも、すべて一般社団法人をつくって、ウイ文研とは別にやるしかないと考えていたからだ。といってもウイ文研の中に私一

        • マクアケのクラウドファンディングとジャパニーズの法制化に向けて

          いよいよ来週火曜日、10月29日からマクアケのクラウドファンディングが始まる。一度9月中旬にスタートしようと思っていたが、いくつかの返礼品が間に合わないことが分かり、もう一度、一から見直しを迫られていたからだ。この1カ月、返礼品等の見直しをはかり、ようやく来週から開始することができるようになった。    そのことの報告もあり、昨日(24日)、夕方6時から(一社)日本ウイスキー文化振興協会(JWPC)の評議員ミーティングを、ウイ文研のスクールで行った。現在、JWPCの評議員は

        コニサー教本とマクアケの特別テイスティングセミナー

          藤原新也さんの個展と下田のウイスキーフェス、TWSC…

           宮古、小山から帰って休む間もなく、ガロアの校正、テイスティング原稿の執筆。16日の水曜日には夜6時半からTWSCの実行委員会ミーティング。すでに第7回のエントリーが始まっているが、急遽、ジャパニーズクラフトウイスキーのカテゴリーを造り、それだけ特別に審査することを決める。合わせて中国の白酒カテゴリーも新設し、エントリーを受付たいと考えている。  ジャパニーズクラフトについては実行委員の意見も聞きつつ、最終的に1日の仕込みが2トンサイズまでをクラフトとすることにした。日本の

          藤原新也さんの個展と下田のウイスキーフェス、TWSC…

          宮古のエルアミーゴと、栃木の日光街道小山蒸留所

           先週はガロアとコニサー倶楽部、コニサー教本(スコッチ編)の原稿・校正作業が続いていたが、WPの問題作り、マクアケの準備が一段落したところで、11日の金曜日・夜にスクールの新企画 “話題のボトルを飲む” シリーズの第1回目として、アイリッシュの6種をテイスティング。  12日の土曜日は11時過ぎの東北新幹線で盛岡へ行き、そこから県北バスで宮古へ。「エルアミーゴ」の開店50周年と、シングルモルトを味わう集いの25回目に出るためで、同店の千崎さんとは1995年以来の付き合い。私

          宮古のエルアミーゴと、栃木の日光街道小山蒸留所

          ペルノの究極のテイスティングとガロアの原稿、そしてアイリッシュの準備…

          このところあまりに取材やミーティングが多く、さらにガロアの原稿執筆とその校正、ウイスキーコニサー教本の原稿、またコニサーの「コニサー倶楽部」の原稿等があり、ほとんど朝起きてから寝るまで、それらの作業に忙殺されている。ミーティングでは中国関係の人と会うことも多く、中国のウイスキーの勢いを感じることも多い。  もちろん来年のTWSC(第7回)では白酒のエントリーも行いたいと思っていて、私自身白酒の勉強も始めている。ぜひ来年は、中国のウイスキー蒸留所だけでなく、世界にも中国にしか

          ペルノの究極のテイスティングとガロアの原稿、そしてアイリッシュの準備…

          飛騨高山ツアーとアイリッシュのテイスティングセミナー

           今週もマッカランのインタビューや、JWPCのクラウドファンディングに向けたミーティング、ガロアのクラフト蒸留所・創業者インタビューなど、スケジュールが満載で、その合間にWPの問題作り、中国版ウイスキー検定のテキスト、そしてコニサー教本のスコッチ編の校正に明け暮れていた。もちろん、午前中は毎日次号ガロアの原稿書きである。次号はコンテンツが満載で、久しぶりに128ページを超えて136ページでの発行だ。  実は2~3号前から検討していた紙質の変更を次の号から行うつもりで、今より

          飛騨高山ツアーとアイリッシュのテイスティングセミナー

          京都での講演のあと、愛知県の碧南蒸留所と清洲桜酒造の2ヵ所を訪れる

          コニサーのWPの問題作り、中国版検定テキスト、コニサー教本のスコッチ編の製作、校正作業と、『コニサー俱楽部』のマスターオブウイスキーへのインタビュー、そしてガロアの原稿におわれていた。26日の木曜は午前中の新幹線で京都へ。関西醸友会から講演を頼まれていたもので、午後2時45分から50分間ほど、ウイスキーがなぜ世界の蒸留酒になり得たのか、今のウイスキーの現状についてお話をした。日本酒の蔵人や、サプライヤー関係の人たちがメンバーで、今回は110名ほどが参加していた。  それが終

          京都での講演のあと、愛知県の碧南蒸留所と清洲桜酒造の2ヵ所を訪れる

          イヤーブックとガロアの取材で山形の遊佐町を訪れる

          3連休明けの先週火曜日からはミーティングが集中していた。さらにガロアの企画で、このところグレンロセスやデュワーズのダブルダブルのテイスティングや、さらにアメリカのABバイオテックの新しいウイスキー酵母のテイスティングも行っていた。ABバイオテックはマウリも傘下に持っているので、同社のピナクル酵母を進化させたディスティンクションという、8種類のウイスキー酵母(ドライ)を今回新発売。そのテイスティングを依頼されていたもので、詳しくはすべて、次号のガロアを見ていただきたい。  火

          イヤーブックとガロアの取材で山形の遊佐町を訪れる

          中国浙江省千島湖で開かれた国際フォーラムに参加し、中国ウイスキーに圧倒される

          9月に入ってあまりに忙しく、また社内でスタッフの移動もあり、このブログを書くことができなかった。毎日数件のミーティング、そして原稿、あらゆる案件を処理しなくてはならず、時間がまったく取れなかったからだ。 9月5日から9日までの5日間、中国の浙江省・杭州市の千島湖に行っていた。中国初の国際ウイスキーフォーラムが3日間、千島湖畔のリゾートホテルで開かれ、そこにスピーカーとして招待されていたためだ。中国を訪れるのは1990年代半ばにウーロン茶取材で福建省に行って以来、ほぼ30年ぶ

          中国浙江省千島湖で開かれた国際フォーラムに参加し、中国ウイスキーに圧倒される

          コニサークラブのツアーと、各種のテイスティングセミナー

           一週間が早すぎて、何が何だか分からない状態がずっと続いている。先週も月曜日に白州取材に行き、そのままシマノの釣り取材。もどって火曜日はJALの機内誌の連載でミーティングを行い、さらにその後、もう3年くらいやっている北海道千歳の新しい蒸留所のミーティング。合い間にガロアの校了の最終スケジュールを確認して、水曜は午前中、会社のことでミーティング。午後はガロアのミーティングをして、夜は毎月恒例のウイ文研のライブ放送、WBBCを行う。   29日の木曜にガロア46号の校了をして、

          コニサークラブのツアーと、各種のテイスティングセミナー

          TWSC,JWPCのミーティングと1年ぶりの白州取材、そして釣り雑誌の取材…

           酷暑が続いているが、先週はTWSCの実行委員会ミーティングを火曜夜に開き、さらに木曜夜には一社日本ウイスキー文化振興協会の評議員ミーティングを行う。現在までにメーカー評議員は14名、一般評議員は26名となっている。初顔合わせということもあり、出席者の自己紹介と、9月19日にスタートするマクアケのクラウドファンディングについて話し合う。詳細は次号ガロアと、HPなどで情報発信してゆく予定だ。  それにしても、メーカー評議員がまだ14社(蒸留所)と、この問題に対する造り手の関心

          TWSC,JWPCのミーティングと1年ぶりの白州取材、そして釣り雑誌の取材…

          ビヨンセのウイスキーとグレンドロナックのセミナー

           先週の木曜日、ちょうど8月15日のお盆の日に東京神田にあるディアジオ・モエヘネシーの本社ビルで、6時からスペシャル・オンラインテイスティングが開かれた。それがモエヘネシー・ルイヴィトン社(LVMH)の新商品、「サーディヴィス」のお披露目であった。  プレゼンしたのは同社のマスターブレンダーで、グレンモーレンジィとアードベッグ蒸留所の統括責任者でもあるビル・ラムズデンさんで、同社としては初となる唯一無二のアメリカンウイスキーだった。しかも、それはハリウッド俳優でミュージシャ

          ビヨンセのウイスキーとグレンドロナックのセミナー

          ガロアのテイスティングコラムとウイスキープロフェッショナルの集中対策セミナー

           お盆の間にガロアの原稿と検定の問題を作り、15日にはそれらを入力し、デザインに取りかかるため、編集スタッフ2名には出社してもらい、朝から事務所で作業。併せて会社の経理のこと、人事のことも担当者と話し合う。  常駐スタッフ10名、派遣・パート、アルバイトやボランティアスタッフを入れると15~16名の少人数とはいえ、会社経営はつくづく難しいと感じる。それだけに専念できればよいが、取材や原稿など私がやらなければならないことが山のようにあり、正月以来、休みが取れていない…。それで

          ガロアのテイスティングコラムとウイスキープロフェッショナルの集中対策セミナー

          お盆休みの連休を利用して原稿を書きまくる…

           北海道から帰って連日ミーティングやインタビューに明け暮れていたが、10日の土曜日からはウイ文研の盆休み。今年は15日(木)までの6連休なので、その間にたまった原稿と、多くの案件の整理を行うことに。まずは次号ガロアの原稿。    9月12日に出るガロア46号の巻頭特集はアイリッシュウイスキー。7月に取材した16の蒸留所を3回に分けてお伝えする予定で、第1回の今回は巻頭でアイリッシュの現状を6ページくらいで書き、最新のアイリッシュの蒸留所リスト、そして地図も載せることにした。そ

          お盆休みの連休を利用して原稿を書きまくる…